先週はバイデン氏が第46代米大統領に就任しました。
厳戒態勢の中での就任式だったようですが、
懸念していた暴動も無く、無事に終わってなによりです。
そして、バイデン大統領は就任直後から何十もの大統領令に著名し、
WHO(世界保健機関)への復帰、パリ協定の復帰、
メキシコ国境の壁建設の中止など
これまでのトランプ大統領の政策を180度転換してきています。
それにしても、
オバマ大統領⇒トランプ大統領⇒バイデン大統領と
政策がコロコロと変わってアメリカも大変ですね。
先週、トレーダーとして最も気になったのは、
新しく就任したイエレン財務長官の指名公聴会でした。
イエレン氏と言えば、前FRB議長ですが、公聴会では、
「通貨の価値は市場が決める」「ドル安は目指さない」
と発言しており、
これは前トランプ大統領が事あるごとに
ドル安圧力をかけてきたのとは正反対の方針です。
以前の報道では、
バイデン大統領が就任したら大規模な財政拡大により
ドル安が進行し100円割れもあり得る、
と言っていましたが、
上記のイエレン氏の発言により、
今後は単純なドル安相場という訳にもいかないようです。
ということで、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
先々週は下降トレンド優勢だったんですが、そこから転換し、
先週は上昇トレンドが優勢になりました。
しかし、一方的な上昇トレンドではなく、
スパンモデルも赤⇒青⇒赤⇒青と何度も転換しているので、
方向性としてはそれほど明確という訳ではなかったですね。
それでも、遅行スパンに従っていれば、
大きく外すことはなかったでしょう。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週を通して明確な強弱を示した通貨は無かったようです。
週中以降にGBP買い、USD売りが強く出ていますが、
継続性はありませんでした。
さて、月曜からの相場ですが、
バイデン大統領がスタートし、
ようやく大統領選でのゴタゴタは終わったようなので、
政治的なテーマは終了でしょうか。
ここからはバイデン大統領のもと、
本格的はコロナ対策、経済政策がテーマになると思われます。
ドルに関しては、ファンダメンタルズ的状況に変化が無い限り、
売り圧力が強いと思っています。