先週も日米金利差が意識されてドル円は上昇を続け、
一時は145円台にワンタッチ、大引けでは144円台前半で引けました。

このレベルは昨年8月に円買い介入が実施されたレベルであり、
ここまで戻ったということは…介入が無意味だったとの解釈もできます。

いわゆる”単なる時間稼ぎ”でしかなかったわけです。

日米金利差が拡大しているファンダメンタルズ的状況を踏まえれば
ドル円は上昇せざるを得ないわけで、
それを政府が無理矢理抑え込もうとしても、
市場参加者の多くが金利を得るために円を売ってドルを買いたいと
思っている構図は変わりません。

ドル円は常に上向きの圧力がかかっています。

神田財務官や松野官房長官が口先介入を始めましたが、
これもいつものパターン、市場も慣れてきていますから効き目は薄いでしょう。

150円を超えるのも時間の問題か…

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb23070201
介入警戒感があるので、ここから急騰する可能性は低そうですが、
しかし、ゆっくりと確実に高値と安値を切り上げてきています。

トレーディングとしても簡単だったでしょう、
青色スパンを背にして押目買い方針で臨めば、
期待値>1になったはずです。

このようにテクニカルとファンダメンタルズが一致した局面は
心理的にもやり易いですし、実際の成績も良くなりますので、
取れる時に取っておきたいですね。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり週を通してUSDJPYになっていることが分かりますので
ドル円のロングは適切でした。

利上げ継続中のGBPEURもJPYよりも強いですが、
USDと比較するとそれほど明快ではないですね。

しかし、クロス円も基本上目線継続中です。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続きドル円の動向に注目です。

口先介入の文言からはまだ切羽詰まった感じではないので
実弾投入はもう少し後になるか…

個人的にはドル円が150円を超えるようなら
第一弾の為替介入が実施されるのではないかと思っています。