先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。
先々週の米雇用統計の好結果にも関わらず、
各通貨ペアはレンジをブレイクしなかったので、
当面相場を動かす材料は出ないのではないか、と思っていましたが、
先週終盤にドラギ総裁の発言によって、
久しぶりにユーロ主体で大きなトレンドとなってくれました。
これによって、一ヶ月ほど続いたレンジ相場、値動きの狭いダラダラとした相場は
終わりかと思いたいですが、まだ楽観的になるのは早いですね。
たしかに下記に示してある1時間足で見ると、
レンジからの下降ブレイク、そして下降トレンド継続となっていますが、
これを4時間足、日足レベルで確認すると、
まだまだレンジ内での動きのように見えますので、
ここから反転上昇の可能性も十分あるでしょう。
それぞれの通貨ペアの動きを確認してみると、
EURJPYは、週半ばまではレンジ相場でしたが、
ドラギ総裁発言でそれまでの安値をブレイクしてからは
売り優勢の状態が継続しており、そのまま週末を迎えています。
EURUSDは、週半ばまではドル売りとユーロ買いで堅調に推移していましたが、
やはりドラギ総裁発言で急落、ユーロ売りが週末の大引けまで
続いている事が分かります。
USDJPYは、取り残された感じですね。
多少、ドル売りの影響で水準を切り下げていますが、
ほどんど動意ない一週間となりました。
下記は、先週1週間分の1時間足チャートです。
上からEURJPY,EURUSD,USDJPYです。
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合のエントリー箇所は、
5日のEURJPY、円買いの流れに乗ってのショート、
6日のEURJPY、ユーロ買いの流れに乗ってのロング、
7日のEURJPY、円売りの流れに乗ってのロング、
9日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
6日のEURUD、ユーロ買いの流れに乗ってのロング、
9日のEURUD、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
こんなところでしょうか。
スパンモデル的には、週半ばまでは微妙な買いサイン、売りサインも見られますが、
これまでのレンジの上限、下限を意識していれば、
その手前でエントリーする事もなかったでしょう。
週末を迎えての直近の動きとしては、
ユーロ売り>ドル買い>円不明
という力関係になっていると思われます。
最近はユーロ主体で相場が動く事が少ないですが、
先週のユーロ安は一時的な現象なのか、それとも、
4時間足、日足のチャート形状に影響を及ぼすほどの中長期的な変化の兆しなのか、
まだハッキリとは分かりませんね。
市場はユーロ買いを望んでいるが、ECBはユーロ高をけん制している、
という構図が何か月も続いていますが、
その力関係のバランスが崩れてきているようにも見えます。