先週は、今年最後となるFOMCが注目イベントとなっていましたが、
市場の予想通り、0.25%の利上げとなりました。

このような、市場の予想通りの結果となった場合、
普通なら”材料出尽くし“、”Sell the Fact“という反応を示す事が多いんですが
今回は、更にトランプラリーを勢いづかせる反応となりました。

その原因となったのが、2017年の金利見通しですが、
これまでの2回利上げという予想から3回利上げへと上方修正された事で
利上げペース加速の思惑が広がって、
USDJPYはとうとう118円台の後半まで上昇してきました。

こうなると、年内の120円到達も射程圏内に捉えてきたようで、
下手な過熱感は持ち込まない方が良いですね。

では、先週1週間分のUSDJPYの1時間足チャートを復習してみます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
cpb161218
週中に、FOMCで急騰している事は分かりますが、
それ以外の場面では持合傾向っぽくて、
あまりトレード向きの形状では無かったでしょうか。

一部、売り優勢の場面も見られますが、
4時間足チャートや日足チャートの形状から判断すると、
まだ、ショートの意識は少なくて良いでしょう。

サブウィンドウの通貨の力関係を見ると、
週初はGBP買い、JPY売りだったので、GBPJPYのロング
FOMC以降は、USD買い、JPY売りだったので、USDJPYのロング
がトレード候補となります。

しかし、FOMC以降のUSD買い、JPY売りの反応は一時的にとどまり、
継続的な流れとはならなかったので、トレード自体は難しかったでしょうか。

さて、今週はクリスマス週間となりますので、
通常なら取引は細り、動意薄の状態が多くなりそうなんですが、
トランプラリーが続いている現状は、何が起こるか分かりませんね。

薄商いを利用して、大口トレーダーが仕掛けてくる可能性もあるので、
一応注意した方が良いでしょう。