先週はイタリア国民投票やECB理事会などがあり、
どちらも為替市場としてはネガティブな結果だったと思うのですが、
リスク回避の動きはどちらも一時的なものに収まり、
相変わらず円売りドル買いの流れが進行しています。
そして、USDJPYに関しては115円を手前にして持合状態となっていたので、
「もうそろそろトランプラリーの鮮度も落ちてきたのか?」
と思っていたところ、
先週の終盤にとうとう115円台に乗せてきました。
金融市場は半年先を予測して動くと言われますが、
まだ何も具体的な事が決まっていないトランプ氏の経済政策への期待感だけで
こんなにも一方的な動きになるんですね。
良くも悪くも、為替は人間心理が動かしていることを実感します。
では、先週1週間分のUSDJPYの1時間足チャートを復習してみます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
先週のUSDJPYはレンジ的な動きが多く、
スパンモデル的にも雲が薄くてやりづらかったですね。
4時間足レベルの±0.5σも横ばいで推移する期間が長く、
マルチタイムフレーム的にも優位性がありませんでしたので、
積極的に手掛けたいと思える通貨ペアではなかったでしょう。
こういう時には、通貨の力関係を考慮して、
強弱の差がハッキリしている通貨ペアを選択した方が良いんですが、
サブウィンドウからは1週間を通して明確な方向性が出た通貨は無かったですね。
あえて言うのなら、
週前半はEUR買いが目立っていたので、ユーロクロスを中心にトレード、
ドラギ総裁会見以降はEUR売りUSD買いという方向性が決まったので、
EURUSDのショートに絞ってのトレードが良かったでしょうか。
さて、月曜日からの相場ですが、
今週はFOMCが控えており、利上げが確実視されていますので、
その後の市場の反応に注目です。
このイベントが一旦の節目とみなされて、
“材料出尽くし“、”Sell the Fact”
となって調整の円買いドル売りとなるのか。
それとも、来年以降の利上げのペースの思惑から
まだまだトランプラリーが続くのか。。。
FOMCは日本時間の深夜に行われるので、
その時間帯にトレードする人は少ないと思いますが、
テクニカルに従うなら、FOMC付近でのトレードは控えた方が良いでしょう。
万が一、利上げせずの据え置きとなれば、
かなりのネガティブサプライズとなり、USDJPYなどは急落するでしょうが、
おそらく下がったところは買われるんでしょうね。
トランプ氏の大統領就任は、来年の1月20日なので、
それまでは現在のようなトランプラリーが継続する可能性があります。