先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。

 

先週はUSDJPYの100円突破がメインイベントになりましたね。
日本時間の深夜2時ごろに突然ブレイクしましたが、
特に材料が出ていたわけではなく、市場参加者の少ない時間帯を選んで、
特定の大口トレーダーが狙っていたのかもしれませんね。

 

まずUSDJPYの100円ブレイク前の状況を見てみると、
どの通貨ペアもはっきりとした流れは見えなかったですね。

 

チャート内の、青色四角枠はスパンモデル的に買い優勢場面、
赤色四角枠はスパンモデル的に売り優勢場面を現していますが、
それほど明確なトレンドが続いているわけではありませんでした。

 

遅行スパンがローソク足に絡む場面が多く、
デイトレとしてもやりにくい状況でした。

 

8日水曜日にはユーロ買いの反応が起きて、
EURUSDなどは上昇トレンドと判断できますが、
EURJPYに関しては、それまでの上値抵抗線付近であった為に、
その手前でのエントリーはしづらいでしょう。

 

そして問題の10日のUSDJPYの100円ブレイクの場面ですが、
この動きは今までの円売りの動きではなく、ドル買いの動きであると判断できますね。

 

単なるリスク指向的な流れとも違っており、EURJPYが上昇していることから、
ドル買い主体の反応が円売りに波及していると読み取る事ができます。
fxchart051201
fxchart051202
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合に分かりやすい場面は、
8日EURUSDのユーロ買いの流れに乗ってロング、
9日EURUSDのドル買いの流れに乗ってショート、
10日EURUSDのドル買いの流れに乗ってショート、
これぐらいでしょうか。

 

10日のEURJPYは明確な上昇トレンドでしたので、
ロンドン時間以降も円安の流れに乗ってロングしても良さそうでしたが、
この日は円が主役ではなく、ドルが主役でしたので、円の動きは鈍く、
一応堅調でしたが、タイミング自体は取りにくかったですね。

 

先週も指摘しましたが、円の動きが鈍くなり、
代わりにドル買いの動きが強くなっています。

 

現時点では、ドル買い>円売り>(ユーロ買い?)という力関係に
なっていると思われます。

 

久しぶりにドル主導の相場が続いていますが、
次週は小売売上高など注目すべき経済指標がいくつか発表されます。

 

ドル主導の相場ではそうした経済指標で一気に動く可能性もありますので、
いつも以上に指標発表前のポジションには注意が必要でしょう。