先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。

先週はなんといってもECBによるサプライズ的な利下げですね。
チャート上にもハッキリとユーロ売りによる急落が見られます。

発表直後の1時間で100PIPSほどの急落、
そして、その日のうちに200PIPSほどの下落となっていて、
このような急落は何か月ぶりの現象でしょうか。

もしかしたらEURJPY,EURUSDに関していえば、
今年に入ってから初めてかもしれません。

今年からFXを始めた初心者トレーダーの中には、
このような急落にビックリしている人も多いと思いますが、
通常の為替市場なら、このような急落、そして急騰の動きというのは
常に起きているものです。

今年の相場が異常に動かないだけです。

おそらく低ボラ相場に慣れてしまったトレーダーの中には、
政策金利発表前にロングポジションを持っしまい、
ストップを設定せずにイベントを迎えてしまったトレーダーも多かったでしょう。

そしてその中には、オーバーポジションによって強制損切り、
資金の大半を失ったトレーダーもいたでしょう。

FXは手法よりも、マインドよりも、資金管理が重要です。

資金に見合ったポジション量、そしてストップの設定、
どんなにつまらない相場でもこれだけはしっかりやっておきたいですね。

では、先週のそれぞれの通貨ペアの動きを確認してみましょう。

EURJPYは、週前半は円売りによる上昇トレンドとなっていて、
青色ゾーンも厚くなっていきましたが、中盤からは横ばいになって方向感なし、
そして、利下げによって一気に売り転換しています。

EURUSDは、中盤まではいつものように値幅の少ないユーロ売り、ドル買いの流れ。
そして、利下げで一気にユーロ売りが強まっています。

USDJPYは、週前半は円売りによる上昇トレンドで、青色ゾーン上で推移。
また、ECBによる利下げの影響はほとんど受けていませんが、
弱い米雇用統計をうけて遅行スパンが陰転し、売り優勢で週末を迎えています。

下記は、先週1週間分の1時間足チャートです。
上からEURJPY,EURUSD,USDJPYです。

チャート内に、青色枠赤色枠がありますが、
青色枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています。
FXchart14090701
FXchart14090702
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合のエントリー箇所は、
2日のEURJPY、円売りの流れに乗ってのロング、
3日のEURJPY、ユーロ買いの流れに乗ってのロング、

これくらいしかないですね。

先週は重要イベント満載で、デイトレーダーとしては、
イベント前の段階でポジションを持つのは難しいですし、
イベント後に大きく動いてしまっても、なかなか手を出しにくいです。

まぁ、指標発表トレードと割り切って、
モメンタムだけでついていく方針でも良いですが、
そうした裁量感覚を身に付けるのも難しいですね。

週末を迎えての直近の動きとしては、
ユーロ売り>ドル売り>円買い
という力関係になっていると思われます。

ECBによる利下げの影響がどの程度のものなのか、
中長期的なユーロ売りの要因となるのか、それとも一旦大きく下げたたら
材料出尽くしと捉えられるのかは、よく分かりませんね。

また、想定以上に弱かった米雇用統計ですが、
ドル売りというよりも、円買いに反応している面もあり、
ドル買い気運というのは、それほど弱まっていないようにも思われます。

やはり、基本はユーロ売り、ドル買い目線で見ていった方が良いでしょうか。