先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。
低ボラティリティの相場状況に変わりはないですが、
中長期的な、日足レベルのトレンドはハッキリしてきたように思われますね。
まず、FOMC議事録やイエレンFRB議長の講演によって、
利上げ時期の前倒しなどの思惑が浮上してきて、
それによってドル買いの流れになっています。
また、ユーロについては、指標関連の数字が弱く、追加緩和の思惑が継続していて、
それに加えて、ウクライナ情勢の緊迫化などの地政学リスクも度々起きているので、
継続的にユーロを買える状況ではないでしょう。
もうしばらくは現在のような状況が続くのでしょうか。
しかし、先週に限っては大きなニュースが出なかったので、
ポジション調整のような横ばいに終始で終わっています。
それぞれの通貨ペアの動きを確認してみると、
EURJPYは、週初からユーロ売りによる弱含み展開、赤色ゾーン一色の週でした。
遅行スパンも陰転状態の割合が多かったので、売りメインで見るべき週でしたね。
EURUSDは、現在のファンダメンタル的状況なら下げやすい傾向にあるはずですが、
先週に限っては、週初にギャップダウンで始まってからは横ばいで推移、
安値圏での持合で終わっています。
USDJPYは、相変わらずの値幅の小ささですね。現在のファンダメンタル的状況からは
上げやすいはずですが、先週に関しては休止の週だったようです。
下記は、先週1週間分の1時間足チャートです。
上からEURJPY,EURUSD,USDJPYです。
チャート内に、青色枠と赤色枠がありますが、
青色枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています。
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合のエントリー箇所は、
25日のEURJPY、円買いの流れに乗ってのショート、
27日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
29日のEURJPY、ユーロ買いの流れに乗ってのロング、
これくらいしかないですね。
値幅が小さく、トレンドが発生しにくい状態では、
エントリーポイントも限られてきます。
EURUSDに関しては、週初にギャップダウンしての安値圏でのレンジ相場でしたので、
ロンドン時間、NY時間にはスパンモデル的なエントリーポイントはなく、
単純にレンジ上限からの反転売りを狙った方が分かりやすかったですね。
週末を迎えての直近の動きとしては、
ユーロ売り>ドル買い>円不明
という力関係になっていると思われます。
日足チャートを見てみると、
USDJPYは上昇トレンド、EURUSDは下降トレンドなので、
基本的にはUSDJPYは上目線、EURUSDは下目線で見ていった方が
デイトレでも良い成績となるでしょう。
しかし、9月第一週は、ECB理事会や米雇用統計が控えており、
その前に勝手な思惑でユーロ売りやドル買いが進行していると、
イベント直後には材料出尽くしで逆向きに動く事もあるので、
その点は注意しておきましょう。