衆議院解散を表明したのが、11月14日だったでしょうか。
それから約一ヶ月間、ずっと円安ドル安の流れのまま選挙当日を
迎える事となりました。
日足チャートで見ると、以下のようになります。
USDJPYチャート
EURJPYチャート
どちらも明確な上昇トレンドです。
後になって振り返ってみると、
この一ヶ月間は、スイングトレード、デイトレードに関わらず、
ロングの方針で相場を見ていたほうが利益が上げやすいことは明白です。
見ての通り、陰線よりも陽線のほうが数が多く、
ローソク足の実体部分に関しても、陽線のほうが面積が大きいです。
上昇トレンドの定義は人によって違ってきますが、
これほどの明確な上げですから、ほとんどのトレーダーが
この一ヶ月間はJPY関連の通貨ペアに関しては
上昇トレンドと認識していたはずです。
ということは、ほとんどのトレーダーが
ロングのエントリーばかりをしていたはず、
と思ってしまいますが、実際はそうでもないようです。
私が定期的にチェックしている、
通貨ペア別のポジション保有比率を教えてくれるサイトを見てみると、
EURJPYに関しては売りポジションを持っている人の方が
6割以上にも及んでいます。
USDJPYに関しては、売りポジションを持っている人は3割程度ですが、
それでも一ヶ月以上前までは、売りポジション比率は1割台だったはずで、
この上昇トレンドの最中、売りポジション自体は増えている傾向にあります。
ということは、トレーダーの多くがこの上昇トレンドの中で、
逆張りを仕掛けているという事です。
なぜそんなにも逆張りしたがるんでしょうか?
なぜそんなにも天井を当てたがるんでしょうか?
検証にも度づいた優位性のある逆張りなら問題ないのですが、
単に値ごろ感からの、もうそろそろ的な感じでの逆張りには、
全く優位性はありません。
しかも、売りポジションに関しては、損切りできずに、
どんどん含み損が溜まっている事もデータから分かります。
優位性の無い逆張り行為、含み損に耐える行為は、
利益を上げられないトレーダーの典型例です。
そうした悪癖は早く矯正しておきたいものです。
それにしても、明日のマーケットの動きには注目ですね。
選挙結果を受けてどのように反応するんでしょうか。
ギャップアップで更に円安が進むのか、
それとも、Sell the Factで一旦下げるのか。
ちなみに、株式市場においては、
選挙後の翌日の相場は下げる事が多いそうです。
ということは、為替に関しても、
一旦は利確優勢で下げるのかもしれませんね。
私の当てにならない相場観では、
JPY関連の通貨ペアは、月曜日以降は日足レベルでは高値圏での持合となり、
下げたとしても、上記図で示したオレンジラインあたりまでで、
1,2週間後くらいから、再度上昇するのではないか、と思っています。