先週は要人発言によって大きく乱高下する週となりましたね。

 

G20を控えて、通貨安競争を避けたいという思惑で
各国の要人が発言するたびに、その内容に一喜一憂し
チャートが急騰、急落してしまい、テクニカル分析があまり役に立たなかったです。

 

雰囲気的には、トレーダーたちは円安方向へ仕掛けたがっている感じでしたね。

 

しかし、上昇トレンドが継続していくと、
その都度誰かが通貨安競争牽制、円安牽制発言をして
無理矢理円安の流れを押さえ込んでいる、
というように感じたんですが、実際はどうなんでしょうか?

 

今週はポジション保有中にそうした発言がニュースに出てしまい、
損切りとなってしまったトレードというのが結構ありました。

 

チャート分析、テクニカル分析を最大の拠り所としている
トレーダーにとっては、チャートを乱す突発的な発言は邪魔でしかないですね。

 

こうした突発的な発言に対してトレーダーができる最大の対処法は
ストップを設定する事
これに尽きます。

 

チャートの流れを見ながら、その場に応じて損切りをしようと思っていると、
今回のような突発的な動きの時には対応できない可能性もあります。

 

ポジションと反対方向へ急激に動いてしまい、
含み損が増えていく事実を、ただ呆然とあっけにとられて、
眺めているだけになってしまうこともあります。

 

どれだけチャート分析を完璧に行い、
ベストなタイミングでエントリーしたとしても
その後の要人発言一発で簡単に覆ってしまいます。

 

相場ってそういうものです。

 

そして、それに対して私たちテクニカルトレーダーができることは
ストップを設定して防御することです。

 

テクニカルに合わない相場状況になったら、
いち早く脱出して、様子見に切り替える事が重要です。

 

どんな優秀な手法でも、それらは「損切りありき」です。

 

その時その時で何が相場を動かすのかは違ってきますし、
各トレーダーが見ているポイントも違ってきます。

 

先週は損切り設定の重要性を改めて感じた週でもありました。

 

G20は閉幕しましたので、
次の月曜からは要人発言に対する警戒感も多少薄れてくるのではないでしょうか。