先週はFOMC後の動きに注目していましたが、
意外にもユーロが大きく動く結果となりましたね。
最近はユーロに関するニュースがほとんどクローズアップされず、
米の財政協議の混乱に隠れて、蚊帳の外的な感じでしたが、
今週発表されたユーロ圏の消費者物価指数と要人発言などで
来週のECBでの利下げの可能性が示唆されてからは、
一気にユーロが下落する展開となっています。
今までの経験からは、円やドルよりもユーロの方が良く動く印象がありますので、
今後、ユーロがメインとなってくれれば、それなりのトレンドも期待できそうです。
EURJPYに関しては、週前半は円売りによるジリ高堅調も、
スパンモデルが転換してからは一気に下落していますね。
EURUSDに関しては、週前半はドル買いによるジリ安基調も、
やはり、利下げ思惑が出ると、一気に下落しています。
USDJPYは円売り、ドル買いで週を通して堅調だったといえるでしょう。
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合に分かりやすい場面は、
30日のEURJPY、ユーロ買いの流れに乗ってのロング、
31日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
31日のEURUSD、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
1日のEURUSD、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
これくらいでしょうか。
見てのとおり、週後半のユーロ売りの流れに乗れれば、大幅利益となりますが、
最近はユーロ主体の動きが全くなかった事、
相場のボラティリティ自体が小さくなっている事、
などから、この下落の動きにも疑心暗鬼で見ていたトレーダーも
多かったでしょう。
週末を迎えての直近の動きとしては、
ユーロ売り>円売り>ドル買い
という力関係になっていると思われます。
このような思惑だけの先行的なユーロの下落が起きた場合、
今週行われるECB理事会での動向には注意が必要ですね。
俗に言う、「噂で買って事実で売る」状態になるかもしれません。
(今回の場合は、「噂で売って事実で買い戻す」になりますが)
仮に、追加緩和などがあった場合、
通常ならばユーロ売りの材料ですが、
先週これだけユーロが下げているので、追加緩和が発表された場合、
逆に、買戻しの動きになるかもしれません。
デイトレなどの短期売買では、ニュースを解釈している暇はありません。
チャートの動きに忠実になりましょうね。