先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。
下記の3つの通貨ペアを見て分かる通り、週を通してドル安が優勢でしたね。
単発的なドル安なら頻繁に起こりますが、
一週間継続してのドル安となるのは、わりと珍しいですね。
この流れは、先々週の米雇用統計が起点となっていますが、
終盤には徐々に横ばいになりつつあるので、落ち着いた感もします。
それぞれの通貨ペアの動きを確認してみると、
EURJPYは、週前半には黒田日銀総裁の追加緩和なし発言で円高に振れましたが、
その後は、ボックス相場に移行しています。
ドルが主体となると、どうしてもクロス円は方向感が出なくなりますね。
遅行スパンも絡んでおり、4時間足レベルでもトレンドレスの状態で、
トレードしにくい状況でした。
EURUSDは、一方的な上昇トレンドとなっています。
最近のEURUSDは動きが鈍くてトレードしにくかったですが、
先週はドル安のおかげで分かりやすい上昇トレンドでした。
青色ゾーンが下値支持線として機能している事も良く分かります。
USDJPYは、逆に売り優勢の展開となっています。
遅行スパンの陰転と、赤色ゾーンの位置を確認しておけば、
ショートだけで取れた展開でしたね。
下記は、先週1週間分の1時間足チャートです。
上からEURJPY,EURUSD,USDJPYです。
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合のエントリー箇所は、
8日のEURJPY、円買いの流れに乗ってのショート、
10日のEURJPY、円売りの流れに乗ってのロング、
11日のEURJPY、円売りの流れに乗ってのロング、
8日のEURUD、ドル売りの流れに乗ってのロング、
9日のEURUD、ドル売りの流れに乗ってのロング、
10日のEURUD、ドル売りの流れに乗ってのロング、
こんなところでしょうか。
しかし、EURJPYのロングに関しては、明確なロング優勢のチャート形状とはいえず、
4時間足レベルでも持合でしたので、それほど優位性のある状態ではないですね。
週末を迎えての直近の動きとしては、
ドル売り>円買い>ユーロ買い
という力関係になっていると思われます。
先週続いたドル売りも次第に落ち着いてきているようにも見えますし、
日米の金融政策の違いから、USDJPYは中長期的には上方向に戻ると
思っているんですが、先週の黒田日銀総裁の発言で失望した向きも多い為、
もう少しUSDJPYの調整は続くのかもしれません。
それにしても、先週の動きを見てみると、
やはり相場を動かしてる通貨を把握しておく事が重要であると認識させられますね。
いつもどおり、円主体で動いているだろうと勘違いしていると、
上記チャートのEURJPYの後半のような持合状態の中での買いサインに
反応してしまいます。
画一的なエントリー条件だけに従うのではなく、
通貨の力関係を把握する事で余計なダマシを回避する事もできます。