私は裁量トレードを本職としていますが、
それとは別に、オリジナルのEA(自動売買)も作成しており、
昨年の中旬からずっとデモトレードで動かしていて、
実際のエントリーポイント、手仕舞いポイントを確認しつつ、
少しずつ改良を重ねて、実運用に投入できるレベルのものが出来上がっています。

今回は少しだけ、私のオリジナルEAについて触れておきます。

まず、現時点で完成状態にあるオリジナルEAは全部で6種類あります。

これらは全てが順張りトレンドフォローのスタイルであり、
ナンピンやマーチンゲールなどは一切しません。

適用する時間軸は、5分足用、15分足用、30分足用、1時間足用と分かれていて、
デイトレ~スイングに属するトレードを行います。

そして、それぞれがUSDJPY,EURJPY,EURUSDの3種類の通貨ペアで運用できるように
パラメーターを調整していますので、合計で18個のEAという事になります。

その18個のEAをデモトレードで動かしていて、
実践投入を待っている段階です。

ちなみに、その18個の中の1つである、
USDJPYに適用するブレイクアウト系のEAを紹介します。

以下がストラテジーテスターによる直近の過去5年分の成績です。
FXchart15011801

5年で約1000回の取引回数ですので、1年で約200回、
つまり、1日で1回弱のエントリーとなりますね。

このEAは5分足に適用しますので、
エントリーポイントの絞り込みとしては良いでしょう。

PF(プロフィットファクター)は1.65となっていて、
ナンピン無しの単体エントリーとしては十分な数字です。

そして、勝率が65%というのは私にとってはちょっと高めとなっており、
また、多少損大利小となっているのが気になりますが、
まぁ、許容範囲内でしょう。

ちなみに、これは過去5年分ですが、
これまでの検証で過去10年分でも同じような成績となっている事を確認しています。

そして、このEAをデモトレードで動かした時の成績が以下です。
FXchart15011802
6月から動かしており、すでに半年ですので、デモとしての実績も十分でしょう。

細かくデータを分析してみると、
FXchart15011803
過去チャートによる成績と実際に動かした時の成績とでは
実際に動かした時の成績の方が悪くなるのが常ですが、
この半年間の成績を見る限りでは、
ほぼ想定通りの成績を残す事ができているようです。

PFは1.25で多少悪くなっていますが、勝率、平均獲得PIPS、平均損失PIPSなどは、
ストラテジーテスターでの成績とほぼ同じ値となっていて、
EAの挙動としても問題はないでしょう。

しかし、このEAを単体で動かすような事はしません。

実運用では18個のEAで適切なポートフォリオを組み、
1個1個のEAのロット数をできるだけ小さくして、ドローダウンを低く抑えながら
様々な相場に対応できるように運用していきます。

そして、今年1月からのポートフォリオの成績が以下です。
FXchart15011804
今年に入ってからですので、まだ10日しかたっていませんが、
約7.6%の利益となっています。

2週間で7.6%なら十分な成績といえますね。

という事で、
私としてはこれらのEAの実践投入のタイミングを計っていたんですが、
その矢先、アルパリ(UK)の破綻が起きてしまいました。

そして、その影響でアルパリジャパンも危うい雰囲気になっています。

実は、これらのEAは全てアルパリジャパンで動かしているんですが、
現時点では、アルパリジャパンでは新規の注文はできないようになっています。

もちろん、EAも動かす事ができなくなっています。

よって、新たにEA用の口座を開設しなければいけない事態になってしまったようで、
これらのEAの実運用はもう少し先になってしまうかもしれません。

ちょっと残念ですが、まぁ焦る事もないので、今後も検証を積み上げてきます。