私がオリジナルEAを作成する際には、
これまでアルパリジャパンのMT4を使っていたんですが、
ご存知の通り、スイスフランショックによってアルパリ(UK)が破綻、
そして、その子会社であるアルパリジャパンも新規注文停止状態にあり、
レートが動かないので、実質的にはアルパリジャパンでのオリジナルEAの制作は
できなくなってしまいました。

そこで現在、オリジナルEA制作用の、
MT4をプラットフォームにしている新しいFX会社を探しているんですが、
なかなか私の要望に一致するFX会社ってないですね。

EAを制作するプログラマーとしての立場で、私が求める条件は、

  • 1000通貨単位での取引が可能
  • スプレッドが狭い
  • 国内の会社
  • 両建てができる
  • 日足が週5本
  • デモ版のMT4は無期限に使用できる

などがあるんですが、
どうやら現時点では上記全てを満たすFX会社は存在しないようです。

今さらながらアルパリジャパンのスペックの高さを実感しています。
fxspec150125

では、なぜEAを制作するにあたり上記の条件が必要なのか
ひとつずつ見ていきますと、、、

1000通貨単位での取引が可能

ロット数を自動で計算する仕組みを内蔵する時には
やはり、最小単位である1000通貨単位で動くようにする必要があり、
その動作確認の為には、1000通貨単位で取引できるFX会社である必要がある。

また、デモトレード、リアルトレードに移行した時には、
最初は最小単位でのトレードから始めるべきなので、
その為にも1000通貨単位でトレードできる必要がある。

スプレッドが狭い

私は基本的には5分足チャート~1時間足チャートに適用する
デイトレ向きのEAを制作する事が多く、
スプレッドが狭い方が有利な事は確実なので。

国内の会社

実運用する際には、やはり完全信託保全という意味で
国内のFX会社の方が安心できますね。

そして、テスト環境で使ったFX会社と実運用のFX会社は
同じFX会社にしておいた方が、その後のEAの動作確認もしやすいです。

両建てができる

数多くのEAを検証するには、ひとつのMT4に複数のEAを動かす必要があります。

複数のEAを動かしていると、特定のタイミングで
ロングポジションを持っているEAと
ショートポジションを持っているEAというように
逆向きのポジションを持つケースも当然あり得るので、
必然的に両建てができる事が前提となります。

日足が週5本

FX会社によって、日足が週に5本のものと6本のものとに分かれています。

為替相場は月曜から土曜の早朝くらいまで動いていますね。

そして、
その土曜日分のローソク足を別の1日分としたのが日足が週に6本のチャートで、
土曜日分のローソク足を金曜日と合わせる、
もしくは、翌週の月曜日と合わせたのが日足が週に5本のチャート
という事になります。

基本的には、土曜日の数時間分、
しかも、大引け間近の動いていない時間帯のローソク足を
日足として独立させる事はテクニカル的にはあまり意味がなく、
できれば金曜日分などに合わせてくれた方がテクニカル的には良いとされています。

これはプログラムを組む時にも影響して、
日足レベルのテクニカル指標を作成する時には、
日足が週に5本と6本とでは、当然インジケーター等の数字が違ってきます。

私が作成するEAはデイトレレベルのものですので、それほど影響はないんですが、
EAの種類によっては日足のチャートも見ているので、
できれば日足が週5本の方が都合が良いです。

デモ版のMT4は無期限に使用できる

やはりデモでEAの挙動、成績の推移を確認する事は必須です。

たった1,2ヶ月くらいの運用ではEAの良し悪しは分かりません。
数ヶ月、できれば数年単位の継続的な推移を確認する為にも
デモ版のMT4は無期限に使用できないと意味がないですね。

以上、オリジナルEAを制作するにあたっては、
これだけの条件を満たしていなくてはいけないんですが、
とりあえず現在、2,3社候補を挙げて、
それぞれをデモで動かして、その挙動を確認している段階です。

また、これとは別に、アルパリジャパンのホームページを確認したところ、
現在、別のFX会社による吸収、合併等によって存続する可能性もあるようなので、
そちらにも期待しています。

もしもアルパリジャパンが現スペックのままで存続すれば、
再びアルパリジャパンを利用する事になるでしょうね。