最近の相場は、”米の利上げがいつになるのか” が最大の関心事になっていて、
それに関連する話題が出るたびにドル主導で相場が動いている印象です。
しかし、最近のニュースを追ってみると、
“経済指標でドル売りに、要人発言でドル買いに”
いう流れが続いていて、
どうやらFOMCはできるだけ早く利上げをしたがっているようですね。
直近の動きを見ても、米雇用統計が予想を下回ってドル売りに、
米ISM非製造業景気指数でも予想を下回ってドル売りとなったにもかかわらず、
FOMCメンバーは利上げに前向きな発言ばかりで、
そのたびにドル買い反応となるので、ドル関連の通貨ペアは振らされてばかりです。
ではそのあたりの動きをUSDJPYのチャートで復習してみます。
以下は、先週1週間分のUSDJPYの1時間足チャートです。
チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています。
そして、サブウィンドウは、私が独自特典として提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです。
6日の米ISM非製造業景気指数を起点として急落しましたが、
週後半にかけて要人発言などによって徐々に値を戻しています。
USDJPYにしては大きめなボラティリティでしたが、
トレンドに沿ったエントリーポイントは、それほど見当たりませんでしたので、
トレーディングとしては難しかったでしょうか。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
USDの動きがよく分かりますね。
確かに、指標発表や要人発言があるたびに、
USD主導で相場が動いていますが、
USDと対称的にJPYが動いているのも興味深いです。
つまり、USD買いが起これば、JPY売りが起こり、
USD売りが起これば、JPY買いが起こっているわけですね。
なので、トレード対象の通貨ペアとしてはUSDJPYがベストな選択のはずですが、
現在のような何かしらのイベント起点での急騰急落という反応では
逆に乗りにくいかもしれません。
さて、今週の相場ですが、まずはNYダウが大きく売られましたので、
それに為替がどのように反応するかに注目です。
以前なら、NYダウが売られれば、日経平均先物が売られ、そして
JPYが買われる一連の反応が常識でしたが、
現在はそれほど株式と為替の関係性が強くないので、
それほどリスク回避的な動きにならないかもしれません。