先週も政治色の強い相場展開でした。

まずはグリーンランド所有を巡る欧米の対立に関して。トランプ大統領は欧州に対して追加関税で脅すという常套手段を使っていますが、欧州は脅迫には応じない姿勢を堅持、対立はより先鋭化していましたが…

ダボス会議での演説で「武力行使せず、欧州への関税引き上げ見送り」が示されたことで一定の安心感が広がり、米国売りは一旦落ち着く展開に。

一方日本では衆議院選挙に向けた動きが加速、与野党共に消費税減税を政策に掲げていることで、財政赤字懸念が再燃し、円売り、株売り、国債売りの”日本売り“の流れが強まる展開に。

また、週末には日銀金融政策決定会合が開催され、予想通りの金利据え置き、その後の植田日銀総裁の会見でもこれまでの発言を踏襲する形に留まり、為替の反応も限定的と思われましたが…

その直後からドル円は急落、クロス円も軒並み下げていたことから円買いの反応であることは分かっていましたが、なぜ円が買われることになったのかその原因は不明。

ニュースを調べるとどうやら”レートチェック“らしいとのこと。レートチェックとは、日銀が銀行などの市場参加者に取引水準に関して問い合わせることを指す用語で、 介入の準備として実施されます。どうやらこの報道に反応して円が買われた、もしくは買い戻された様子。

そして、NY時間になるとドル円はもう一段下落、こちらもレートチェックが噂されましたが今度は日銀ではなく、NY連銀が行ったのではないかという憶測が。

つまり、日米が協調してレートチェックをした?片山財務相とベッセント米財務長官は連絡を取り合っているようですが、口先介入以外にもこのような方法でドル円を下げさせる方法があるんですね。

まぁこれも口先介入の一種ですし、お金をかけないでこれだけレートを下げさせたんですから短期的には成功でしょう。しかし、この方法もいつまで効いてくれるか…同じことを何度もやると市場は慣れてきますから。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb26012501
先週もたくさんの材料は出ていましたが、為替への反応は限定的、低ボラで終わるかと思いきや、週末のレートチェックで一気に急落している様子が分かります。週を通した値幅は360PIPSで高ボラティリティーですが、これは僅か1日で達成しています。

トレーリング的には難しかったですね。まずは先週も書きましたが、現在の相場状況ではショートはやり難い。いくらショート指向領域に変わったとしても短期で終わる可能性が高いので、私は売りで入ることはしません。

常に買い目線で、ロング優勢の状況に変わることを待っていましたが、先週は上昇トレンドも長続きしませんでしたか。

一応、上記チャートでは2ヶ所ロング指向領域になっていますが、どちらも短期でトレンドが終わっているので仮にエントリーしていたらどちらも損切りになってしまったかもしれません。週末の急落ですが、当然見送りです。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、最近は日本売り、米国売りが意識されているので、JPYUSDも弱いですね。

対して、EURが比較的強かった印象。よってユーロクロスをロング目線で臨んだ方が取り組みやすかったでしょう。

さて、月曜からの相場ですがFOMCが開催されます。前回までで3会合連続で利下げしていますが、直近の経済指標は底堅い印象なので、今回は据え置きとの見通しが大勢となっています。

市場のコンセンサスでは年2回の利下げとなっており、次回利下げがあるとすれば6月頃と言われていますので、ここから数ヶ月は経済指標に大きな変化が無ければ、しばらく様子見となりそうです。

他にはいつものようにトランプ大統領の不規則な発言、衆議院選挙に関連する報道に注視です。

ドル円に関してはとりあえず急落後の動きを確認したいところ。逆張り的なロングは魅力的ですが、いつもどおりロング指向領域に転換してから考えます。