先週の為替は日米協調介入を受けてその後の展開を探る相場となりました。
まず月曜日には片山財務相が正式に米国財務省と協調して円買い介入を実施したことに言及、それと同時に将来的にはFIMAの活用も視野に入れていると発言しました。
今回新たに”FIMA“というワードが出てきましたが…
簡単にFIMAを説明すると…ニューヨーク連邦準備銀行に口座を持つ外国中央銀行を指し、米国債を担保にして一時的にドルを借りることができる仕組みです。
通常、日本が為替介入を行う際には、外貨準備内の米国債を売却してドルを調達します。しかし、FIMAを使えば米国債を売却せずにドルを借り入れることができ、そのドルを介入用の原資に充てることが可能となるわけです。
なるほど、いろいろ考えますね。
ベッセント財務長官も「支援は何でもする」とか「日本は利上げが必要」とか色々発言していますが、全ては”米国債を売却させないため“です。日本に米国債を売却されてしまうと、金利が上昇してしまうので、それは米国にとっても不都合。米国側に悪影響が波及しないための苦肉の策とも言ってよいでしょう。
もちろん、FIMAの活用が全てを解決させるウルトラCの方策ではなく、当然借入期間中には金利が発生しますし、ロールオーバーが続くと負担が積み上がっていきます。
日本にとっては金利が発生する元が、国債からFIMAに変わっただけで何も変わっていないことになりますが…
それはともかく、相場的には月曜日にも介入が行われたようですが、その後は予定通り戻りを試す展開で円売りが優勢に。しかし、金曜日の米雇用統計がちょっとしたネガティブサプライズとなりドル売り急落。
ウォーシュFRB議長は利上げをしたがっていますが、最近の米指標は弱い数字ばかりで、なかなか利上げの口実が現れてきませんね。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

週初は介入から始まりましたが、その後は戻りを試す展開、しかし、週末の米雇用統計で急落しています。値幅としては330PIPSほどで高ボラティリティーです。
トレーディングとしては難しかったでしょうか。
個人的には落ち着きを待ってからファンダメンタルズに即した上目線になるつもりでしたが、月曜日の介入は想定外、チャート的にはなかなか落ち着かなかったですね。
しかし木曜日にようやく遅行スパンが陽転したところでロングです。ポジション保有後は順調に上げてくれましたが、米雇用統計が控えていることは分かっていたので、その前に一部利確して、残りを指標跨ぎにしましたが…見ての通り、急落で損切りになりました。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、介入時にはJPYが強かったですが、その後は徐々に弱含んでいることが分かります。対してUSDは真逆の流れになっています。
EURとGBPは週初は弱く、徐々に買われていますが、それほど強くは出ていませんね。
さて、月曜からの相場ですが米消費者物価指数(CPI)が控えています。先の米雇用統計が予想外に弱かったので、CPIはかなり注目されるでしょう。
強ければドル買い、弱ければドル売り反応となりそうですが、利上げしたいウォーシュFRB議長にとっては強い数字になってほしいんでしょうね。
個人的なトレードとしては、おそらくこのレベルでの介入は無いと思われるので、引き続き買い目線で見ていきます。





