先週は夏季休暇シーズン継続中であり、大きな経済指標もないので、落ち着いた展開になるかと思いきや、”米財務省による長期債買い入れオペ倍増“という新たな材料が出てきました。
米財務省が長期国債の買い戻しオペ規模を従来の20億ドルから40億ドルへ倍増させると発表したことで米長期金利が急低下してドル安が進行する展開に。
要するに、長期国債をこれまで以上に買い戻すということは、それは国債の価格が上がる事を意味します。国債の価格が上がれば金利が下がります。金利が下がればドルの魅力が落ちるのでドル売りにつながる、という流れです。
米財務省も色々手を尽くしている印象ですが、以前為替介入した時に”FIMAの活用“という言葉もありましたね。
FIMAとは、米国債を担保にして一時的にドルを借りる仕組みです。これを利用すれば日本は米国債を売却せずにドルを借りることが出来るわけです。つまり、米国債を売却しないので、金利は上昇しなくて済みます。
こうした、”米財務省による長期債買い入れオペ倍増”や”FIMAの活用”などから見えてくるものは…ベッセント米財務長官は何が何でも長期金利の上昇を抑えたいという強い意志が伝わってきますね。
このような政策が為替にどのような影響を与えるのかは現状では不明ですが、チャートの流れを見ている限りでは効果薄か。
実際、買い入れオペ倍増のニュース直後にはドル円は100PIPSほど下落しましたが、早くも戻りを試す展開になっています。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

週初から大きな動きは無く停滞気味に推移していましたが、週中に”買い戻しオペ倍増”ニュースで急落している様子が分かります。週を通した値幅は170PIPSほどでボラティリティーは標準的か。
トレーディングとしては難しいですね。一応週初に遅行スパン陽転、且つ、青色ゾーン上でロングできますが、利幅が伸びないで反落しています。スキャルでなければ損切りになっていたでしょう。
週中には遅行スパン陰転、且つ、青色ゾーン割れでショートできますが、そもそもショートポジションは持ちにくいファンダ状況なので実際にエントリーできるかどうか…私はもちろんショートはしません。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、買い入れオペ倍増のニュースで急激にUSD売りになっている様子が分かります。サブ的にJPY買いも起きていますね。
また、GBPは方向感は無かったですが、EURは終始買われていたので、ユーロクロスをロングする戦術がやりやすかったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、ジャクソンホール会議が控えており、そこでウォーシュFRB議長が何を語るかに注目です。
また、先程カナダが対米報復関税を発表しましたね。これで米とカナダの関係が更に悪化、本格的な貿易戦争に突入する懸念があります。カナダドルでのトレードは控えた方が良さそうです。





