先週の相場はドル円の落ち着きどころを探る展開となりました。

ベッセント米財務長官の「リフレ政策はやめるべき」という発言をきっかけとした日銀の利上げ観測の高まりと円キャリートレードの巻き戻しによる円買いがいつまで続くか注視していましたが、ようやく、一旦は、止まったでしょうか。

7月に付けた高値からは10円以上も下落、ベッセント米財務長官の発言からは7円以上も下げましたからね。短期間でこれだけ下げるのは明らかにスピード違反であり、財務省が嫌っている”過度な変動“です。それとも、円安方向への過度な変動はダメで、円高方向への過度な変動はOK何でしょうか?財務省さん?

しかし、いくら円高期待が起きようとも、根本である高市首相の積極財政という方針は何も変わっていません。ファンダが伴っていない、ファンダに反した円高がいつまで続くか…

それにしてもベッセント米財務長官がここにきて最重要人物になってきましたね。

先週も為替市場に関して「胴元は私だ」と発言し、円売り主体の投資家、投機家を牽制しましたが…凄いですね。次元が違う。米国流の口先介入といえるでしょう。

日本だと「断固たる措置をとる」「原資は無限にある」だけど、ベッセント米財務長官の上記の発言は、まるで「相場を支配しているのは私だ」「私に盾突くな」と言わんばかりの発言です。ここまで強気な発言をするとは意外…というか、ここまで言わないと米国債を守れない状況になっているんでしょう。

でも…ベッセント米財務長官の意に反して米国債は上がり続けています。現在の米10年債利回りは4.971%まで上がってきました。5%目前です。

直近の米雇用統計も強かったですし、先週のCPIも強くて粘着質のインフレが継続、原油も再び上がってきており、どれもドル高、国債利回り上昇の要因です。日本に円高を要求するだけでは解決できないのでは?ベッセントさん?

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb26091301
月曜日には急落の余韻が残っていましたが、それ以降は何とか横ばいになり、落ち着いてきているように見えます。値幅は330PIPSほどで高ボラティリティーです。

トレーディングとしては難しかったでしょうか。まず、ファンダメンタルズが伴っていない急激な円高トレンドに乗れるかどうかが問題です。

仮に乗れるだけのマインドがあれば、月曜日に赤色ゾーンを背にしての戻り売りをすれば良いでしょう。乗れなくても、それはそれで適切な判断だと思います。

ちなみに私は乗っていません。ちょっとしたイレギュラー相場なので先週のドル円は終始見送りでした。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、やはりJPY買い、USD売りの状態が長く続いていましたね。木曜日にようやくUSDJPY状態に変わったので、この段階で一方的な急落はひとまず収まったと判断して良いでしょう。

対して、EURGBPは比較的落ち着いた動き。ベッセント米財務長官の発言は他通貨に波及していないようです。

さて、月曜からの相場ですが、FOMCと日銀金融政策決定会合が控えています。ここにきて色々材料が出ましたからね。どちらも警戒が必要ですが、現状を見る限りにおいては、どちらも利上げする公算大です。

注目は日銀が利上げした後に、植田日銀総裁がどんな発言をするかです。まさか、「ベッセント米財務長官に言われたから」「圧力に屈して」とは言わないでしょうが、どんな言い訳をするか…

トレーダーとしてはドル円でのトレードは微妙か。会合如何で上にも下にも大きく振れる可能性があるので、基本、トレード対象外にする予定です。