先週の金曜日は雇用統計の発表があり、
数字の改善を好感して、リスクオンの円売りの動きとなりました。
しかし、そうした動きも一時的だったようで、
次第に円売りの流れが止まり、今度はジリジリとしたドル安の流れが継続して
結局USDJPYに関しては、雇用統計発表前の水準近くまで戻ってしまいましたね。
しかし、その雇用統計の発表の前に久しぶりに大きな地震が起こりましたね。
私の住んでいる地域にも大きな揺れを観測し、
直ぐにNHKで地震の速報を確認しました。
津波が押し寄せてくるかもしれないとの報道でしたが
アナウンサーの強い口調での訴えかけには
ちょっとビックリしましたね。
「あなたの命を守る為に急いで避難してください」
「東日本大震災を思い出してください」
ということを何度も強い口調で呼びかけていたことは
いい意味でNHKらしくない、というか、
いつもとは違う雰囲気を感じさせるものがありました。
金曜日の地震に関して、チャート上ではどのような動きになったかというと
やっぱりというか、いつものように地震発生直後には
USDJPYでは、20PIPSほど円高に振れていますね。
しかし、強い地震が来るたびに毎回円高方向へ動くって
どうなんでしょうか?
よく言われることは、
「保険会社が震災の保険金の支払いのために、海外資産を売る必要があるため、
円買い需要の増加を見込んでの先回りの円買い」
などですが、実際のところは誰にも分かりません。
保険会社による円買いが、どれほどの規模のもので、いつ頃行われるかも
誰にも分からないので推測でしかありません。
そもそも為替市場の8割以上が投機筋による売買ですので、
地震やそれによる円買い需要も、
投機筋による単なる口実、相場を動かす為の材料探しの一環でしかないと
思ったほうが良さそうです。
今となっては、地震が来るたびに円買いに仕掛けるなんて
ほとんど条件反射的な行為としか考えられませんね。
円高に動くその意味を考える事自体、そもそも無意味ですね。