先週は1月20日にトランプ大統領が就任し、いよいよトランプ2.0が始動しました。
事前の報道では初日から100以上の大統領令に著名すると言われていましたが、実際の数はどのくらいだったんでしょうか。色々調べてみたんですが25本以上だとか、40本以上だとか、媒体によってまちまちで、明確な数字はハッキリしないですね。
何はともあれ、バイデン前大統領の路線から真逆とも言ってよいほどの方向転換で、アメリカファースト、自国優先を鮮明にしています。
そして早速の関税攻撃。2月1日からメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すとの発言。メキシコに関しては不法移民問題も抱えており、まずはアメリカと領土を接している両国に圧力をかけた形。
また、中国に対しても10%の追加関税を行う意向を示していますが、当初60%と言っていただけにちょっとトーンダウンしたイメージ。米中首脳電話会談も行われたようで、「できれば中国に対し関税を使わずに済むのが望ましい」と発言するなど、融和策を模索している印象もありますね。
その他目立ったところでは、地球温暖化対策の国際的な枠組みであるパリ協定からの離脱、感染症対策などを行う世界保健機関(WHO)からの離脱など、世界貢献よりもアメリカファースト、余計なお金は出さない主義を貫いています。
米国憲法により大統領の通算任期は8年までとなっています。波乱の4年間がスタートしました。
たいして日本では、日銀金融政策決定会合で予定通り0.25%の利上げが行われ、17年ぶりに政策金利が0.5%にまで引き上げられましたが、事前にマスコミにリーク情報を流していただけに為替への混乱は最小限に留まり波乱なく通過。
その後の植田日銀総裁の会見では「経済・物価見通し実現なら引き続き利上げで緩和度合い調整」と発言し、ややタカ派的な印象も。
本来であれば、利上げ、且つ、タカ派的となれば円高になってもおかしくないですが、ドル円などを見ても円高の動きは一時的。う~ん…こうなってくると、日本には円高に動くような材料は残っていないのでは?
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
先週分の値幅は200PIPSほどでドル円にしては低ボラティリティ、明確なトレンドも起こらずでボックス的な動きに終始でした。
トレーディングとしては難しかったですね。見ての通り、遅行スパンが何度も陽転、陰転を繰り返して、ローソク足に絡んでいます。また、青色ゾーンと赤色ゾーンの転換も頻繁ですし、4時間足ボリンジャーバンドも横ばいで、大きな時間足の優位性もありません。ちょっと手が出ない相場展開ですね。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、やはりUSDとJPYの乖離が少なく、ラインが同じように動いているので、通貨の強弱の観点でもUSDJPYはトレード対象外になります。
対して、EURとGBPは強かったですね。+0.5以上に位置する期間が長かったので、EURJPYのロング、もしくはGBPJPYのロングを狙ったほうが分かりやすかったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、FOMCが控えています。前回のFOMCでは0.25%の利下げが決定しましたが、今回は利下げ見送りが確実視されています。
米経済は相変わらずの好調ですし、トランプ大統領の政策はインフレを招くものばかりですし、さすがにこれ以上の利下げは行われないでしょう。
FOMCメンバーによる見通しは年内1~2回の利下げだそうですが、個人的には今年はもう行われないと思っています。というか、どちらかというと利上げに向かうのでは?と思っています。全てはトランプ大統領次第です。