先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。
今週も相変わらず円売りが続きましたね。
ドル円に関しては、週半ばには119円手前まで上昇していますが、
さすがにペースが早過ぎたようで、
麻生財務相からも現在の円売りペースが早過ぎる事への懸念発言があり、
それ以降は、高値圏での横ばいとなっています。
しかし、口先介入だけで現在の流れを変えられるわけでもないので、
ある程度、時間調整をしたら再び円売りが再開するんでしょうね。
つい数週間前までは、
「もしかしたら、今年中にドル円は120円台まで到達するかも」
と思っていましたが、このペースだと
今月中にも120円台に乗せてきてもおかしくない状況となっています。
という事で、先週の各通貨ペアの動きを確認してみます。
下記は、先週1週間分の1時間足チャートです。
上から順にEURJPY,EURUSD,USDJPYです。
チャート内に、青色枠と赤色枠がありますが、
青色枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています。
EURJPYは、週前半は円売りによる一方的な上昇トレンドで、
週後半はドラギ総裁発言でユーロ売りによる下落となっています。
遅行スパンと雲との位置関係でトレンド転換部分を見送っていれば、
それほど難しい相場ではなかったでしょう。
EURUSDは、円主体の動きの陰に隠れて横ばいとなっていましたが、
やはり、週後半にはドラギ総裁発言でユーロ売りに傾斜しています。
遅行スパンがローソク足に絡んでいる期間も長く、
見た目にもトレンド状態とは言えないので、
あまりトレードに適した週とは言えなかったですね。
USDJPYは、円売りによる上昇トレンドがメインで、
青色ゾーン上をロングするといういつもの戦略が効いていますね。
週後半にはようやく利食いによって調整しましたが、
赤色ゾーンを上抜けるようなら、再びロング指向でやっていけそうです。
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合のエントリー箇所は、
18日のEURJPY、円売りの流れに乗ってのロング、
19日のEURJPY、円売りの流れに乗ってのロング、
21日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
17日のEURUSD、ドル買いの流れに乗ってのショート、
18日のEURUSD、ユーロ買いの流れに乗ってのロング、
21日のEURUSD、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
こんな感じでしょうか。
現在は日足、4時間足チャートの形状や市場の雰囲気から、円売りが明らかなので、
それにどのタイミングで乗るかだけに注視していれば良いと言えます。
こういう状況の時に、
「さすがに行き過ぎでしょう」
と勝手に判断しないようにしたいですね。流れに従って行動するだけです。
週末を迎えての直近の動きとしては、
ユーロ売り>円買い>ドル不明
という力関係になっていると思われます。
週末にはドラギ総裁発言によってユーロ売りの流れで大引けを迎えていますが、
この流れが月曜日以降も続くのかに注目です。
根底には円売り、ドル買いがあり、それにユーロ売りの材料も加わってきて、
どれがメインとなるのかは分からないですが、
基本的な流れは変わっていないでしょう。
しかし、月曜以降は米では感謝祭ウィークで、日本では週初は3連休ですので、
先週ほど大きな動きは期待できないかもしれませんね。