先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。

 

先週は何と言っても木曜日の日経平均の大暴落ですね。
それによって一気にリスク回避の動きとなって円買いが進んでいきました。
EURJPYとUSDJPYは、ともに3円ほど一気に急落していきましたね。

 

原因は色々言われていますが、基本はチャートの流れに従うことです。
原因を探って、その真意を確認し、ファンダメンタル的に今後どのように
変わっていくのかを予想しても良いですが、
それとチャートの流れは必ずしも一致しません。

 

ファンダメンタルは、実際のトレードのタイミングを教えてはくれません。
参考にするのは良いですが、チャートの事実に従う事を優先すべきですね。

 

下記のチャートを見ると、水曜日までとそれ以降では全く景色が違っています。

 

青色四角はスパンモデル的に買い優勢場面、
赤色四角枠はスパンモデル的に売り優勢場面を表していますが、
週前半は、概ねリスク選好の動きでした。

 

ユーロ買いがメインで起きていて、その流れを引き継いで円売りも追随した
という感じでしょうか。

 

そして週後半の日経平均暴落時には、急激な円買いが起こっているのが分かります。

 

発生したのが東京時間からでしたので、夕方からトレードをしている人には
既に大きく下げた後からトレードを開始することになるので、
この後も更に下落が続くのか、それとも反発を狙ったほうが良いのか、
判断が難しかったかもしれません。

 

スパンモデル的には売り優勢の状態でしたので、ショート目線となりますが、
実際には上下動が激しく、15分足や5分足のチャートでタイミングを計ったとしても
エントリーが遅れてしまうケースが多かったです。

 

そして、EURUSDの動きを見ていると、
それほどリスク回避の動きに連動していませんね。
というか、全く無反応と言っても良いかもしれません。

 

現時点としての判断では、とりあえずUSDJPYやクロス円のみの限定的な反応で、
ドルストレートなどの他通貨ペアにはそれほど大きな影響は及ぼしていないようです。
fxchart052601
fxchart052602
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合に分かりやすい場面は、
22日のユーロ買いの流れに乗ってのEURJPYのロング、
22日のユーロ買いの流れに乗ってのEURUSDのロング、
24日のユーロ買いの流れに乗ってのEURUSDのロング、
これぐらいでしょうか。

 

しかしEURJPYに関しては、1時間足レベルでは先週からボックス相場という見方もでき、
22日あたりでは、いくらスパンモデルで買い優勢だからといっても、
ボックスの上限付近だったので、実際はエントリーしづらかったといえるでしょう。

 

さて、先週の終値付近では、再び円買いの動きが強まり、
日経平均暴落時の安値とWボトム的なチャート形状になっています。

 

ここを明確に割れるような動きになるのかに注目です。

 

チャート的には、EURJPYとUSDJPYは売り目線にならざるを得ないですが、
振り幅が大きくてやりづらいなら、EURUSDだけを取引対象にするかもしれません。

 

現時点では、円買い>ユーロ買い>ドル売り、という力関係になっている
と思われます。

 

個人的には、USDJPYの日足のチャート形状から
USDJPYが100円割れ程度まで下げてきてくれて、
そこからの反転上昇をロングできれば、スイングしてもいいかなぁって考えています。