先週も新型コロナウィルスに関連するニュースが話題となりました。

まずは、難航していたEU復興基金ですが、
ようやくまとまりましたか。

新型コロナウィルスで大打撃を受けて補助金が欲しい国と
これまで倹約に努めてきて補助金を出したくない国とで
大きな隔たりがあったんですが、
長い議論の末、なんとか合意点が見つかったようです。

まぁ、確かに
「他国を救うためにお金を出すなんてふざけるな!」
と思いたい気持ちも分かりますが、
それを含めてのEUですからね。

そして、この合意を受けてユーロが買われる展開に。

ユーロクロスは久しぶりに日足レベル、4時間足レベルで
上昇トレンドになってきています。

また、米中の政治対立も激化しています。

米が中国領事館の閉鎖を命じると、
今度は中が米国領事館の閉鎖に動き、
いつもの報復合戦。

そして、
ポンペオ米国務長官は米の歴代対中政策について失敗だったと言及、
互いの溝はより深くなっていますが、
これでドル売りが進行しています。

なるほど、最近はリスク回避となると、
ドルも円も買われていましたが、
米国内のリスクとなると、ドルが売られ円が買われるようです。

ということで、
先週分のEURJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb20072601
EU復興基金への期待、そして合意を受けてユーロ主導で上昇、
青色ゾーンを背にしての押目買いで問題は無かったですね。

終盤には下落していますが、
これはそれまでの上げ疲れもあるでしょうし、
それと同時に米中対立による円買いの影響も大きいです。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
EUR買いUSD売りがはっきりしていますね。

ニュースで通貨の強弱を感じるのも大切ですが、
こうしてグラフで実際に確認できると、
より納得できるでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
FOMCが控えているものの、
特に政策変更はないと思われるので、
材料にはなり難そうです。

やはり、米中対立が主テーマであり、
要人がどのような発言をするかで相場が振らされそうです。

また、ドル円は一時105円台にまで下げており、
長いレンジ相場を下割れした可能性もあるので、
テクニカルな流れにも注視です。