世界的にコロナの影響が徐々に薄れてきており、
金融正常化、経済正常化に向けて動き出しています。
先週もカナダ中銀が量的緩和の終了を発表、
カナダドルが急伸しました。
英中銀に関しても近い将来の利上げ観測が出てきていますし、
FRBも来月のFOMCでテーパリング開始のアナウンスを
するのではないかと言われています。
少し慎重なのがECBでしょうか、
市場は利上げを織り込むような動きをしていますが、
ラガルドECB総裁はそれを強く牽制しています。
そんな中、何も変わらないのが日本です。
先週の日銀政策決定会合でも現状維持を決定し、
相変わらず量的緩和を継続。
というか、日本はコロナ前から量的緩和を行っており、
コロナによってそれがさらに酷くなっただけ。
コロナが収まったとしても、
量的緩和をやり続けることに変わりはなく、
世界から一人取り残されたまま。
残念ですが、日本の金融正常化は相当先になりそうです。
それでは、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
序盤から中盤にかけて弱含みの展開でしたが、
ボラが少ないのでやり難かったでしょう。
後半、ECB理事会をきっかけにして大きく上昇しましたが、
最終盤に反落して行って来い、
結局、ブレイクフェイクのパターンになりました。
トレーディングとしては難しかったですね。
中盤までは低ボラだったので値幅が稼げなかったですし、
ECB理事会後の急騰に乗るか、もしくは、
終盤の反落場面に乗るしかなかったでしょう。
また、通貨の力関係を確認すると、
こちらも明確は方向性は出ませんでした。
ECB理事会後にEUR買い、USD売りになっていますが、
欧州関連のイベントや指標で
USDがEURと逆向きに動くケースは結構多いです。
さて、月曜からの相場ですが、
FOMCと米雇用統計が控えています。
FOMCではテーパリング開始のアナウンスがなされるのではないかと言われてます。
米雇用統計に関しては、
最近はネガティブな数字が出ているにも関わらずドルは上げていますから、
もしかしたら、市場は米雇用統計をあまり重要視していないのかもしれません。
そんな中、先週もNYダウは最高値を更新していますが、
テーパリング開始のアナウンスがあっても上げ続けるのかに注目です。