先週の為替相場は要人発言に振られる展開でした。

先々週の米雇用統計の予想外の強さを受けてのスタートでしたが、
パウエルFRB議長がテレビ番組で改めて3月利下げに関して
否定的な発言をしたことでドル買いが進行。

さらに週後半には内田日銀副総裁が
「マイナス金利を解除してもドンドン利上げをしていくことはない」
と発言したことで円売りが進行。

このドル買い、円売りの相乗効果でドル円は上昇トレンドが継続
大引けでは149円台に乗せて終わっています。

この価格帯から徐々に財務省による為替介入が気になるところですが、
実際には直近の高値を超えるまでは、具体的には152円台に乗せるまでは
実弾投入は無いでしょうね。

そのレベルに到達するまではクドいほどに口先介入するはずなので、
ここからのドル円の上げは徐々に鈍くなっていきそうです。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24021101
左端に見える急騰は先々週の米雇用統計によるものですが、
流れ的には上昇トレンドが継続しています。

トレーディング的には難しかったでしょうか。

週明け急騰後は買い目線ですが、
その後は横ばいで推移しており遅行スパンもローソク足に絡み、
エントリータイミングは取りづらい状況でした。

週中には遅行スパンが陰転し、赤色スパンに変わったので売り目線ですが、
思ったほど下げておらず、それほど値幅は取れなかったでしょう。

その後の木曜日、遅行スパン陽転、且つ、赤色スパン超えのタイミングが
もっとも分かりやすい教科書的なロングエントリーのタイミングでしたね。

最低限ここでは取っておきたいです。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
全般JPY売りが優勢だったことが分かります。

USDが強かったのは週序盤だけでしたね。
そして、EURGBPは今回も継続的な強弱は無し。

よって、通貨強弱の観点では、
円絡み、クロス円のロングが適切でした。

さて、月曜からの相場ですが、
米消費者物価指数(CPI)などの重要指標が満載ですが、
今回も市場予想を上回り、インフレの粘着性が意識されるかどうかに注目です。

基本的な本線としては、
米利下げ開始の後ずれ観測⇒ドル買い
日マイナス金利解除開始の後ずれ観測⇒円売り
この流れがあるので、
ドル円は上昇圧力が強そうで、一旦は150円台に乗せそうな感じもします。