先週は最重要指標である米消費者物価指数(CPI)の発表がありましたが
結果的には市場予想を僅かに下回る4.9%(市場予想は5.0%)だったので、
概ね想定内だったと言えるでしょう。
発表直後の市場の反応はドル売りでしたが、
この数値自体はインフレが収まってきているのか、
それとも、インフレは高止まりのままのか、
その判断は難しいところです。
しかし、CMEのフェドウォッチでは6月FOMCでは据え置きが100%、
7月のFOMCでは利下げが42%、
9月になると利下げ確率が80%にまで上昇している様子。
本当ですか?
パウエルFRB議長は今年利下げしないと言っているんですよ!?
にも関わらず、こんな早い時期での利下げを織り込むなんて、
市場はパウエルFRB議長が嘘を付いていると思っているんでしょうか
よく分かりません。
まぁ、数ヶ月後にはどちらが正しいか判明するでしょう。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
先週は難しい相場展開だったでしょうか、
上記チャートを見ると、週初は堅調ですが横ばい、
そして週中には米消費者物価指数(CPI)を受けて急落、
週末はミシガン大学消費者信頼感指数を受け急騰、
という流れになっています。
週初からは買い目線でしたが、ジリ高基調でしたし、
CPIを控えて大きな動きは期待できない状況でしたね。
そして、CPI後は売り目線に変わるも、
スパンモデルが効いておらずタイミングも取りづらい。
そして、週末のミシガン大学消費者信頼感指数での急騰は意外、
それほど重要な指標ではないと思っていたんですが。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
USDとJPY間でそれほど開きは無かったですね。
CPI直後にJPY買い、USD売りが目立った程度か。
全般を通してEUR売りが継続していたので、
ユーロクロスのショートを候補にしたほうが良かったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
米小売売上高の発表が控えています。
市場はもはや利上げは無いと思っているようですが、
ここで強めの数字が出るようだと、
利上げ思惑再浮上、ドル高ということも有り得ます。
そして、米国での債務上限問題が大詰めを迎えようとしています。
米国では連邦政府が国債の発行などで借り入れられる金額の上限が
法律で定められているんですが、
このままだと6月には資金が枯渇してしまい、
新たな国債を発行して資金を調達しないと
米国はデフォルト(債務不履行)に陥る可能性もあります。
この件についてはバイデン大統領と共和党の協議は継続的に行われていますが、
何かしらの進展があれば、もしくは、停滞感が強まれば、
為替にも影響必須なので注目です。