今週も様々なニュースが飛び交いましたが、
まずは影響の少なそうなところから、忘備録的にメモすると、

英エリザベス女王の国葬、
プーチン大統領による部分動員令、
バイデン大統領による台湾防衛発言、
など。

そして、それなりに影響を与えたのが、
FOMCによる0.75%の利上げ決定、
スイス中銀による0.75%の利上げ決定、
スウェーデン中銀による1.00%の利上げ決定、
と各国中銀による利上げラッシュ。

そして蚊帳の外なのが、
日銀による相変わらずの緩和策維持。

そして、今週のメインイベント、影響大だったのが、
日本の財務相による為替介入ですね。

介入前のドル円は145.80円付近でしたが、
そこから一気に急落し、
140.30円付近まで下げましたので
550PIPSほど下落したことになります。

しかし、介入が一段落すると、
ドル円は徐々に持ち直し、
大引け時点では143.30円付近で週末を迎える結果となっています。

今回の介入に関しては、
親切にも財務相から事前通達がありましたし、
145円超え水準ではおそらく介入するだろうと言われていたので、
特にサプライズ感も無かったでしょう。

そして、米国との協調介入ではなく、
日本だけの単独介入ということもあって、
想定通りの”効果薄“ですが、
それにしても下げ幅が僅か550PIPSとは、
ちょっと小さ過ぎる印象です。

基本的な事実として、
ファンダメンタルズとは逆向きの、しかも
日本単独での為替介入では効果は一時的であり、
結果的には、ドル円の価格は介入前の水準に戻ると歴史が証明しているので、
今回も”歴史は繰り返す“ことになりそうです。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb22092501
あまりにもボラティリティが大き過ぎて、
チャートの縦幅が収まりきらなくなるくらいです^^;)

トレーディングの立場から見ると、
介入前までは青色ゾーンが出ていて、遅行スパンも陽転していたので
当然ながらロング指向で臨みますが、
ボラが大き過ぎるのでストップが近いと狩られたかもしれませんね。

そして見ての通り、介入で大暴落、
それ以降のチャートはテクニカルで判断できるものではないので、
私はドル円、及び、クロス円でのトレードは控えました。

また、サブウィンドの通貨の力関係を確認すると、
介入時に一気にJPY買い、USD売りに振れていることが分かります。

どちらかというと、JPY買いが強く出ていますね。

しかし、時間経過と共に、
徐々にUSDが買われており、
結果的には暴落時の半値戻しの水準にまで回復しています。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続き、財務相による為替介入が警戒されます。

介入って1回だけではなく複数回実行される可能性も
十分にあります。

もしも再び145円台に乗せようものなら、
再度介入されるでしょう。

逆を言えば、145円台に乗せなければ介入は無いかも?

トレーダーとしては
ドル円、及び、クロス円のロングポジション保有時に
介入されないように注意しなければなりません。

心配なら、当面はドルストレートだけをトレード対象にしておきましょう。