先週は、北朝鮮のミサイル発射、米雇用統計、シリア空爆、
そして、米中首脳会談と多くの材料がありましたが、
どれも相場にとってはネガティブ要因ばかりでしたね。
本来こうした材料が出てきたら、
市場はリスク回避の円買いドル売り方向へ進むケースが多いんですが、
なぜか今回はどんな悪材料にも反応が鈍いです。
悪材料が出てきてもリスク回避の動きにならないという事は、
今の市場は潜在的にリスク選好になりたがっている、
とも解釈できますが、果たしてどうなんでしょうか。
それにしても、
トランプ大統領は “アメリカファースト” を唱え、
自国内の政治経済を最優先させて他国の関与は控える、
と言っていたのに、率先してシリア空爆を行うとは。。。
う~ん、よく分かりません。
では、先週1週間分のEURUSDの1時間足チャートを復習してみます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
週末にようやく下向きにブレイクしましたが、
それまでは週をとおして狭いレンジ相場となっていましたね。
レンジの上限と下限にオレンジラインを引きましたが、
その間の距離は約50PIPS程度しかないです。
これほど値動きが少ない状態では、ハッキリ言って
トレードできるような状況ではないです。
ルール上は、買い目線や売り目線になったりしますが、
サポレジなどの環境認識の立場からするとトレード対象外ですね。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週ととおして明確な方向性を見せた通貨はありませんでした。
週初に多少JPY買いが目立った程度でしょうか。
また、大引け間際にはUSD買いが強く出てきましたので、
その流れが今週も継続するのかに注目です。
さて、米中首脳会談の結果はどうなったんでしょうか。
報道によると、
トランプ大統領と習主席がともに出席した夕食会のその場で
トランプ大統領はシリア空爆を実施した、
と言われています。
米はシリア反政府軍を支持していて、
中国はシリア政府を支持しています。
習主席はその時どんな気持ちだったんでしょうか。。。
週末のニュースを受けて、
週明けの寄付きがリスク回避の動きになったとしても、
これまでの市場の雰囲気からすると、
おそらくそうした動きは一時的に収まるのではないでしょうか。