先週は、ヘルスケア法案の不成立や
ロシア疑惑によるトランプ政権への不信感で、
ドルは弱含みの展開になっています。
しかし、最もインパクトが強かったのは、
週中のドラギECB総裁の会見でしたね。
「秋にも決定を下す」という発言により
市場は出口戦略への思惑を強める事となり、
急速にユーロ買いが広まっています。
EURUSDに関しては、2015年8月水準にまで回復しており、
週足チャートで見ると、
約2年間続いた安値圏での持合を上抜けるかどうか、
という位置にまで上げています。
結局、パリティーは起きないんでしょうか。
という事で、
先週1週間分のEURUSDの1時間足チャートを復習してみます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
4時間足レベルの±0.5σが緩やかな上昇トレンドを描いている中、
ほぼ、遅行スパン陽転、青色ゾーン上で価格が推移しています。
一部、ショート指向の局面も見られますが、
日足、4時間足のトレンドを考慮すると、
ここでのショートは慎重になりますね。
また、ドラギECB総裁会見後に急騰していますが、
その後、調整で下げることなく、
高値圏で泰然としている事にも注目です。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり全体的には、EUR買い、USD売りが目立っています。
そして、週初はGBP買いでしたが、週末にかけて
徐々にGBP売りに傾いていることも読み取れます。
大引けの時点では、
JPY買い、EUR買い、USD売り、GBP売り
ですね。
さて、来週ですが、
EURUSDは週足チャートで見ると、+2σに沿った急騰状態なので、
いつ調整が起きてもおかしくない状況といえるでしょう。
しかし、チャート上に反転の兆候が見られない以上は、
もちろん、買い目線で見ていきます。