今年も多くのニュースが為替市場を賑やかせましたが、
メインとなったのは米中貿易摩擦と英のEU離脱問題、
この2つだったでしょうか。
どちらのニュースも紆余曲折あったものの、
現時点では、混迷も収まり、徐々に終息に向かいつつあります。
それ以外で印象に残ったのは、
FRBによる3度の利下げですね。
これは景気後退による対策ではなく、
あくまでも予防措置、保険的な措置という意味合いですが、
それでも3回連続で行われた事実からは、
現在、利下げサイクルの途中という認識で良いでしょう。
しかし私は、そんな間接的な要因よりも、
低ボラティリティという直接的な要因のほうが気になっています。
歴史的な低ボラティリティ相場だった
今年は歴史的な低ボラティリティ相場でした。
年初こそはフラッシュクラッシュの影響で
高ボラティティーでしたが、それ以降は大きな材料が出ても
なかなか値幅の出ない状況となっており、
それが現在も継続しています。
調べてみると、USDJPYの年間の値幅は8円にも満たなくて、
これは1985年以降で最も狭い幅だとか。
USDJPYの週足チャート
上記は過去4年分のチャートで、
サブウィンドウはATR(10)です。
ATRは値動きの幅を教えてくれるインジケーターですが、
ここ数年間は徐々に値動きが小さくなっています。
2016年は週に3円動くのが普通だったのに、
今年は週に1円すら動かないことも当たり前になっていました。
この傾向はUSDJPYだけではなく、
他の通貨ペアでも同じことが言えます。
EURUSDの週足チャート
主要通貨ペアはどれも過去10年単位でみると、
ボラティリティは減少傾向になっています。
この原因は何なのか、、、
数年前ならアルゴリズム売買が話題になっていましたが、
現在では、AI(人工知能)による売買でしょうか。
コンピューターが負けないように高速で売買を繰り返して、
コンピューター VS コンピューターという構図となってるため
値幅が出ないとの観測もあります。
実際のところはよく分かりませんが。
今年の成績と来年への対策
私の今年のトレード収益は、
去年と比べると約3割減ほどになりました。
やはり、低ボラ相場が影響しています。
これまでも何度か書いていますが、
私のトレード手法は順張りで利大を目指す方針です。
しかし、今の低ボラ相場では、
順張りだと、エントリータイミングが遅く、
利大を目指すと、利確タイミングも遅れてしまいます。
年央以降からは、徐々に手法を軌道修正していきましたが、
それでも、そもそも値幅が出ていないので、
トータルでの獲得PIPSは去年には及びませんでした。
今年の反省も踏まえて、来年の対策としては、
- 逆張りで利大を目指さない手法を採用
- GBPやAUD関連の通貨ペアでのトレード頻度を多めに
などを検討しています。
逆張り手法は既に随時取り入れており、
このブログでもシナリオ等で書いていますね。
そして、サブの通貨ペアという位置づけだった
GBPJPY,GBPUSD,AUDJPY,AUDUSD
などのトレード頻度を増やしていこうと思っています。
今年のEURUSDは本当に動かなかったですからね。
一応、出来高が最も多い通貨ペアとして
EURUSDをメイン通貨ペアという位置づけにしていましたが、
あまりにも動かないので、
来年はエントリー頻度を落としていくことも考えています。
さて、今年のブログ更新はこの記事で最後になります。
来年のトレード開始日は、
おそらく1月6日(月)になると思います。
来年も同様な形式でブログ更新すると思いますが、
EURUSDに関しては、あまりにも動かなくて
毎日同じようなチャート形状ばかりでつまらなかったので、
別の通貨ペアに変えるかもしれません。
もしくは、これまでのように
EURJPYとEURUSの固定にするのではなく、
その日、動いている通貨ペアを取り上げる、
つまり、日替わりで通貨ペアを変えて
シナリオを描くことも面白いかも、と思っています。
もう少し考えます。
それでは、、、
今年もトレードできた事
そして、ブログ更新できた事、
そして、これまでの全てに感謝です。
それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。。。
こすぎ