先週もドル高が進行し、ドル円は高値を更新し続けていますが、
そのきっかけとなったのが、米小売売上高でした。

こちらの指標も市場予想を上回って米経済は好調維持、
言い換えればインフレ継続、年内の利下げ観測をさらに後退させています。

年初の頃には年内6回の利下げ見通しでしたが、
それが年内3回となり、今となっては2回以下、
もしかしたら年内には利下げは無いかも、とまで囁かれることになっています。

ね。だから織込み過ぎって言ったの。

これでドル円は更に上昇、下にチャートを載せていますが、
とうとう155円手前にまで上げてきましたが、なかなか介入してきませんね。

私は”スタンバイ状態”いつでも介入OK、
介入後のロングを狙っている状況に変わりはないです。

先週は日米韓の財務相会合が開催され、
日韓が自国通貨安の懸念を表明し、米も認識した?
との報道を受けて、いよいよ介入に向けて準備万端ということでしょうか。

しかしトレーダーの立場だと、このような報道がなされると、
上攻めしづらくなってきたと言えるでしょう。

ファンダメンタルズに基づいたドル買い・円売り圧力 VS 政府・財務相による介入圧力
この押し合い構図はしばらく続きそうです。

しかし、続けば続くほどエネルギーが沢山貯め込まれ、
ブレイクした時の爆発力は大きくなります。

その時が”その時”になるかもしれません。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24042101
週初の上昇トレンドは週中まで続き、以降は横ばいになっています。

見ての通り、155円丁度が次の上値抵抗線、節目として意識されていますが、
このラインは参加者の合意で勝手に作り出されたものですね。

そして、時々一瞬だけ急落する場面が散見されますが、
これは上値抵抗線を手前にして大口が一気に利確に走った形跡でしょう。

しかし後が続かないので、直ぐに戻されていますね。
この反発力からも買い意欲の強さが想像できます。

実際のトレーディングとしては難しかったでしょう。

週初からの上昇トレンドに乗れれば良いですが、
今の価格帯レベルはいつ介入されてもおかしくない状況、
安易にロングしてポジションを持っている時に
介入されたらたまったもんじゃないですから、
チャート形状に関わらず、今のドル円は手出し無用と考えます。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
先週の上昇トレンドはJPY売りではなく、USD買い主体であることが分かります。

対してEURGBPは明確な方向性は出ていませんでしたね。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続き、ドル円上昇からの介入警戒を注視します。

材料としては米第1四半期GDPが発表されますが、
今回もしっかりとした数値となるのか。

そして、イスラエルとイランの対立も為替に影響を与える可能性があります。

今のところはそれほど大事に至っていませんが、
悪い方向へ進展するとリスク回避の動きになるかも。

いづれにしろ、ドル円の上目線に変わりはないですが、
通常のトレーディング対象外も変わりなし。

もしも介入されたら、その後にロングを狙う方針も変わりなしです。