先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。

先週はなんといっても金曜日に決定された日銀による追加緩和策での
急激な円売り進行ですね。

多くの市場関係者が据え置きと思っていたので、
今回のサプライズ的な追加緩和策を受けてUSDJPY、クロス円は
一気に円売りによる急騰を見せています。

中にはこれを「黒田バズーカ砲2」と呼んでいるトレーダーもいるようで、
USDJPYはこの日だけで1日で約3円、EURJPYも3円、GBPJPYは5円ほど上げていて、
FOMCの利上げ観測なども考慮すると、
USDJPYなどは近々120円台回復も有り得るかもしれないですね。

日銀政策決定会合では、5対4という票が割れた結果の追加緩和策なので、
日銀が口裏を合わせて、意図的にサプライズを狙ったものとは思えないですが、
今回の円売りを見ると、結果的にはベストなタイミングでの発表となったようです。

では、先週の各通貨ペアの動きを確認してみます。

下記は、先週1週間分の1時間足チャートです。
上から順にEURJPY,EURUSD,USDJPYです。

チャート内に、青色枠赤色枠がありますが、
青色枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています。

EURJPYは、週明けはギャップアップで始まり、
一旦青色ゾーン内に潜るもすぐに回復して、
堅調な相場展開の期間が長かったですね。
いつも通り青色ゾーン上をロングしていれば勝ちやすい展開でした。

EURUSDは、FOMCを境にして全く相場付きが異なる展開になりました。
前半はユーロ買いによる堅調相場で青色ゾーンが支持線として機能しており、
後半はドル買いによる軟調相場で赤色ゾーンが抵抗線として機能する相場でした。

USDJPYは、週前半は見ての通りの持合相場でしたが、
FOMC後のドル買い、日銀政策決定会合後の円売りというダブルの効果で急騰、
週で5円程の値幅という大ボラティリティ-となっています。
fxchart14110201
fxchart14110202
fxchart14110203
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合のエントリー箇所は、
28日のEURJPY、円売りの流れに乗ってのロング、
29日のEURJPY、ユーロ買いの流れに乗ってのロング、
30日のEURJPY、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、
31日のEURUSD、ドル買いの流れに乗ってのショート、

こんな感じでしょうか。

FOMC後のドル買いは日本時間の深夜、日銀の追加緩和策決定は東京時間でしたので
その発表直後の初動に乗るのは時間帯的に出来ないですね。

ある程度急騰急落した後からのチャート監視でしたので、
なかなかタイミングは取りづらかったですが、
方針としてはトレンドフォローに変わりはないですね。

週末を迎えての直近の動きとしては、
円売り>ドル買い>ユーロ不明
という力関係になっていると思われます。

さて、月曜からの方針ですが、
円売りの過熱感が強過ぎるので、ここからは逆張りで円買いに仕掛けます。。。
とはなりませんよ。

もちろん順張り方針、基本は円売り方向、ドル買い方向へ仕掛ける事になります。

まさか、現在の円売りを「行き過ぎ」と判断して、
USDJPY,EURJPYをショートしたりしてませんか?

で、含み損に苦しんでモヤモヤした日曜を過ごしていませんか?

「行き過ぎ」かどうかという個人的な判断なんて必要ないです。
動いている方向へ仕掛けるだけ。反転したら損切りするだけ。

基本の考えはこれだけですね。

日足レベル、4時間足レベルではしばらく円売り優勢、ドル買い優勢でしょうが、
1時間足レベルではもしかしたら調整の円買い優勢場面、ドル売り優勢の場面も
見られる可能性もあります。

その際には慎重に、「これは調整の波だ」という事を意識して臨みます。