今年最初の週は、様々な地政学的リスクが浮上して、
波乱含みの幕開けとなりましたね。
主な要因は、中国株急落、原油安、サウジアラビアとイランの外交断絶などですが、
このような先の見えない不透明感が市場を支配すると、
やはり、リスク回避の円買いに傾いていきます。
週末には米雇用統計があり、結果としては予想以上の強い数字となって
通常ならドル買いが起こるはずですが、
利上げが決定した現段階においては、特に大きな材料とはならなかったようで、
それよりも市場はリスク要因に目が行っているようです。
という事で、今回はクロス円で動きの大きかったEURJPYを復習してみましょう。
以下は、先週1週間分のEURJPYの1時間足チャートです。
チャート内に、青色枠と赤色枠がありますが、
青色枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています。
そして、サブウィンドウは、私が独自特典として提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです。
まず、先々週の流れを引き継いで、
先週の始まりは下降トレンドからのスタートとなっています。
通貨の力関係を見ても、JPY買いとEUR売りの両方が起きていますので、
それらの相乗効果でわりと勢いのある下落となっていますね。
週中までは赤色ゾーンの下に位置しているので、
ショート主体でエントリーしていれば特に問題はなかったでしょう。
そして、週中からは上昇トレンドに転換していますが、
サブウィンドウを見ると、これはEUR買い主体でのトレンド転換だと分かりますね。
そして、青色ゾーン内ではロング指向で臨んでいくことになりますが、
チャート全般でみると、この青色ゾーンは買い戻しの動きともとれるので、
実際にはエントリーしづらいかもしれません。
この週後半に入ってからは、サブウィンドウのラインから判断すると、
EUR買いとGBP売りが起きているので、
EURGBPに狙いを変更した方が良かったのかもしれません。
実際、EURGBPの1時間足チャートを見てみると、
このように週後半には、明確な上昇トレンドになっています。
通貨の力関係の推移からトレード対象とする通貨ペアを決めるというのも
ひとつのトレード戦略ですね。
さて、今週も中国経済などの外部要因に左右される展開となる可能性が高く、
リスク選好、リスク回避などで相場が動くことになるでしょう。
となると、クロス円関連を中心に相場を見ていった方が良さそうです。