先週も原油相場を横目にリスクが主役となった相場展開が多かったですが、
これまでのような一方的なリスク回避の動きばかりではないですね。
原油相場の反発を契機に、巻き戻しの動きもそれなりに起きているので、
これからはレンジ的な動きが優勢になるのかもしれません。
また、先週はドラギ総裁が追加緩和示唆の発言をしたことでユーロが急落、
久し振りにユーロが主役となる場面もありましたが、
その後すぐに戻しており、こちらも一方的なユーロ売りとは限らないようです。
という事で、今回もEURJPYの動きを復習してみます。
以下は、先週1週間分のEURJPYの1時間足チャートです。
チャート内に、青色枠と赤色枠がありますが、
青色枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています。
そして、サブウィンドウは、私が独自特典として提供している
「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです。
まず、チャート全般ではあまり綺麗な形状ではないですね。
赤色ゾーンと青色ゾーンが交互に出ていますし、
黄色のボリンジャーバンドも横ばいとなっており、
4時間足レベルでも方向感が出ていない事が分かります。
通貨の力関係を見ると、
週明けから円買いとなっていますが、ユーロに関しては特に方向感がなく
通貨ペア選択としては、EURJPYはそれほど好ましくはないでしょうか。
木曜日にはドラギ総裁会見があり、
その時には追加緩和発言により、チャート的には急落していますが、
サブウィンドウからは、これがユーロ売り主体の急落である事が分かります。
しかしその後、レートはすぐに回復して、
ドラギ総裁発言当初の価格も上回って推移していますね。
この回復過程の動きは、ユーロ買いではなく、円売りが主体となっている事も
サブウィンドウのラインから読み取れます。
また、大引け時点では、通貨の方向性が収束しかけていますので、
今週初めは、難しい展開となるかもしれません。
さて、来週は日銀政策決定会合とFOMCが予定されていますが、
あまり大きな変化はないでしょうか。
日銀に関しては、先週のドラギ総裁発言を受けて、
追加緩和期待が浮上してきているようなので、
何も出てこないと、失望感から円が買われる展開も予想されます。