このところ米10年債利回りの上昇が市場の注目材料になっています。

本来、米10年債利回りの上昇は景気回復の期待の表れのはずですが、
あまりにも急激に上昇されるとマーケットも戸惑うようです。

緩やかなインフレは歓迎するが、急激なインフレは拒否する
というマーケット心理ですね。

どの程度の速度の、そして、どの程度の加速度のインフレなら許容するのか、
FRBの舵取りも難しいですが、
先週のパウエルFRB議長の発言からは、
今のところは静観する姿勢のようです。

となると、米10年債利回りの上昇は今後もしばらくは続きそうで、
それに伴ってのドル買いも今しばらく続きそうです。

先週はドル円が2円以上も上昇して108円台にまで上げてきましたが、
これは昨年の6月以来の高値水準。

年初の報道では、量的緩和でドルを刷り続けることで
ドルの価値が毀損してドル安になると言われていましたが、
現状は真逆の展開に。

今さらながら、未来を予想することの難しさ、無意味さを実感します。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠を記述していますが、
 これはマイルールにおけるロング指向の領域です)
cpb21030701
米10年債利回りの上昇⇒ドル買い圧力という流れで、
先週のドル円は終始買い優勢の展開でした。

遅行スパンもほとんどの期間で陽転し、
スパンモデルも青色ゾーンだけ。

特に難しいことはないですね。
ロングしておけば誰でも儲かる相場です。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり、USD買い優勢ですね。

それに対して、売られた通貨は相対的に見るとJPYでしょうか。

よって、ドル円のロングは
通貨ペア選択としても正しかったと言えます。

さて、月曜からの相場ですが、
やはり米10年債利回りに注目でしょうか。

パウエルFRB議長が利回り上昇に対する牽制発言をしなかったので、
引き続き、米10年債利回りは上昇基調のままで、
ドルも買い圧力が強いままか。

ドル円は110円を目指す?
その他、ドルストレートはショート目線でのスタートになりそうです。