先週は各国のワクチン接種の進展具合が相場に影響を与えました。
今年に入って以降GBPが堅調なのは、
英のワクチン接種の展開が世界で最も早かったためですが、
先週、EUが英へのワクチン輸出に制限をかけてる方針を打ち出し、
それがGBP安につながる流れになっています。
また、それとは対照的に欧州ではワクチン接種が遅れ、
新型コロナウィルスの感染拡大がいまだに収まっておらず、
EURは弱含みのまま。
また、米ではバイデン大統領がワクチン接種を加速させる方針を
示したことが好材料となり、こちらはUSD買いの展開に。
こうした状況を受けて、全般的にはリスク選好的な雰囲気となり、
NYダウも再び最高値付近にまで上げています。
ということで、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週初は僅かに買い優勢であり、
ロングを仕掛けることもできましたが、
利大方針で臨んでいたら損切だったでしょうか。
しかし、遅行スパンが陰転して以降は明確な下降トレンド、
利大方針で臨めば週末付近までキープして大幅利確もできたでしょう。
デイトレならば、週初のロングは小幅利確 or 小幅損になりますし、
遅行スパンが陰転して以降はコツコツと利確を重ねることもできます。
スイング、デイトレどちらにせよ、
大きな流れのトレンドに従い、
キチンと損切りしていれば勝てる相場です。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週前半はJPY買い、GBP売り傾向が見られたので、
GBPJPYのショートが最も値幅が取れたはずです。
そして、ファンダメンタルズからはUSD買い傾向が見れれるので、
USDが強含む場面ではその流れに乗っていきたかったですね。
さて、月曜からの相場ですが、
年度の切り替え週となりますので、
大口のリバランスが起きるかどうか。
そして、週末には米雇用統計が控えていますが、
同時にグッドフライデーでもあるんですね。
つまり、多くの国で株式市場、原油市場などが休場となり、
閑散相場の中での米雇用統計の発表となるので、
仮に、市場予想と大きく乖離した結果となった場合、
市場参加者が少ない中での大荒れ相場になる可能性もあります。
方針としてはドル買いを意識しつつも、
週末にかけて相場全体のボラティリティが
徐々に小さくなっていく展開を予想します。