まさか21世紀に侵略戦争が起こるとは、
本当にびっくりです。

これまでにも地政学的リスクはありましたが、
欧州全域を巻き込み、米と露が当事者となる戦争となると
次元が違い過ぎます。

ニュースも錯綜しており、
現状把握が難しい状況ですが、
とりあえずロシアは今もなお軍事侵攻している様子。

そして、ウクライナは徹底抗戦の構えのようです。

一時は、互いに話し合いの用意はあるとの報道もありましたが、
どうなんでしょうか、期待薄なんでしょうか。

あたりまえですが、世界各国はロシアの戦争を非難、
厳しい制裁を科していますが、
ロシアと経済的なつながりのある国も多く
制裁すると逆に自国に不利になるとの思惑で、
制裁に弱腰の国が多いのも確かです。

国連総長もプーチン大統領に対して
「攻撃をやめてほしい」
なんて発言していましたが、、、
そんな言葉聞く相手じゃないでしょ。

常任理事国であるロシアが戦争を始めたにも関わらず、
解決に向けて何もできなければ、
国連の存在意義はないですね。

ということで、
先週分のEURJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb22022701
今回の戦争に最も関わりの深い通貨はユーロですが、
やはり、売り圧力が強かったですね。

テクニカル的には赤色ゾーンの期間が長く、
遅行スパンも陰転期間が長かったので、
全般、売り目線で見る局面です。

しかし、ボラティリティも大きかったので、
たとえショートしたとしても、揺り動かしに合って
損切りさせられたかもしれません。

戦争というこれまで体験したことがないファンダメンタルズ要因の中で
まともなトレーディングができるのかどうかが分からないので、
私個人は、木曜と金曜はノートレにしました。

また、通貨の力関係を確認すると、
やはり全般EUR売りになっていますね。

また、リスク回避という側面により、
JPY買い、USD買いも見えます。

GBPはどうなんでしょう、
地理的条件からなのか
多少売られているようです。

さて、月曜からの相場ですが、
引き続きウクライナでの戦争に注目です。

核保有国である米と露が当事者となる戦争は
ネガティブな意味での貴重な経験です。

トレーダーとしては、今後数日間から数週間の
各種マーケットの動きは注意深く観察する必要があるでしょう。

そうした経験の積み重ねが
将来のファンダメンタルズ的な精度を上げてくれるはずです。

世界中を敵に回したロシアは
もはや歯止めが利かなくなっており、
ここから先は未知の領域に入ってきます。

ロシア一国の戦争をNATO加盟国の30か国をもってしても
止めることができないのか?世界秩序って何?

武力を用いれば国際法は関係なく領土を奪える、
なんて前例を作らないように願っています。