先々週、市場予想を上回る強さを見せた米雇用統計を受けて、
FRBはインフレを積極的に抑えるために
0.75%の利上げを行うとの思惑が広がったのですが。。。
先週、米雇用統計よりも注目度の高い
米消費者物価指数(CPI)の発表があり、
結果的には前年比+8.5%となり、
前回の+9.1%から鈍化したことで、
米のインフレがピークアウトしたとの思惑が広がりドルが急落、
ドル円は一瞬にして300PIPSほども下落しました。
これにより、次回のFOMCでは、
0.75%の利上げではなく、
0.50%の利上げ予想が優勢に変わりました。
米にとってはインフレを抑えることが最優先課題なので、
今回のCPIでインフレ鈍化の兆しが見えたことは好感でしょう。
しかし、鈍化と言っても、
まだまだ+8.5%の高水準ですし、
今回はたまたま下げただけ、という見方もできます。
数字には”ブレ”がつきものなので、
1回下げただけでは何とも言えない
というのが個人的な感想です。
鈍化というより”高止まり”という表現の方が
合ってる気がするんですが。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週を通してのボラティリティは400PIPS程度、
CPI時には一瞬で300PIPS下げた様子も分かります。
トレーディング的には難しかったですね。
週初は青色スパンが出ており、買い目線で見ていましたが、
徐々に遅行スパンがローソク足に絡まり、
方向感が無くなってきた印象。
そうこうしているうちに、CPI発表で急落、
こうなってしまうと、チャートが汚く、
テクニカルが効きにくくなるので、
個人的にはそれ以降は様子見にしていました。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
CPI時にJPY買い、USD売りになってる様子が分かります。
しかし、後が続いていないようで、
その後は徐々に収束気味に推移しています。
さて、月曜からの相場ですが、
米雇用統計とCPIが正反対の結果になったので、
FRBの舵取りが難しくなってきましたね。
0.5%の利上げなのか、0.75%の利上げなのか、、、
おそらく今後もデータ次第なのでしょうが、
しばらくは物価関連の指標に振り回される相場展開になりそうです。