直近の米雇用統計が市場予想を下回ったことがきっかけとなり、
インフレのピークアウトが市場に広く意識され、
長期的に続いていたドル円の上昇トレンドも終わりを迎えるかも…と思っていたのですが…

そんな心配?は杞憂だったようです。

確かに米雇用統計がきっかけで米10年債利回りは低下し、
ドル売りの面もあったのですが、それに連動するように
日10年債利回りも低下してしまったので、
結局、日米金利差は縮小することは無し。

この絶対的金利差が存在する限り、
ドルは買われやすく円は売られやすいことに変わりは無し。

加えて、各国要人は
「利下げは時期尚早」「十分な引き締めを確信していない」
等の発言多し。

更には、植田日銀総裁だけはいつも通り「粘り強く緩和継続」発言。

ちょっともう…こうなってしまっては
ドル円が下がる材料が全く見つからない状況なので年初来高値更新、
そして、昨年の高値更新も間もなくでしょうね。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb23111201
週明けは米雇用統計の余韻が残って弱含みでしたが、
そこからジリジリと反転上昇し、そのままジリジリが継続して結局高値引けです。

トレーディングとしては簡単でしたね。

ショートは無視して、いつも通り遅行スパンが陽転、且つ、
雲を超えた時点から買い目線に転換し、
青色ゾーンを背にしてロングしておけば利益が出ました。

こんな分かりやすい相場ばかりなら良いんですが。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
こちらもUSDが+0.5超え、且つ、JPYが-0.5割れの時点で
ロングしておけば問題なかったでしょう。

他にはEURが相対的に強かったので、
ユーロクロスのロングでも良かったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
消費者物価指数(CPI)が控えています。

まだまだ高いものの、これまでは順調に鈍化してきており、
今回も鈍化が見込まれています。

インフレがピークアウトを見せている証拠ですので、
まぁ米経済にとっては良いでしょうが、
それが為替にどれほどの影響を与えるかどうか…

鈍化は当たり前と思われているので、
もしも逆に再加速となったら…

引き続きドル円は買い目線ですが、
152円を超えてきたら介入警戒レベルになるので
ドル円でのトレードは控えることになるでしょう。