先週も値動きの乏しい相場展開が続きましたが、
その原因となっているのは財務省による為替介入警戒感。

市場参加者のほとんどに、
「ドル円152.00円超えで介入されるのではないか」
という意識が根底にあるので、ここからのロングはなかなか仕掛けられない状況。

かと言って、ファンダメンタルズに反したドル円ショートもできない状況。

そんな板挟み、膠着感が他の通貨ペアにも波及しているようで、
為替全体を通しても、明確なトレンドとなる通貨ペアが見つかりません。

そして先週の経済指標は、ISM製造業景気指数や米雇用統計などありましたが、
やはりどれも市場予想を上回って強い。

皆がインフレ鈍化を期待しており、それを実現してほしいという願望を
為替に反映させるためにドル安方面へ誘導しようとしますが、
肝心の経済指標が弱くなりません。

ここ数ヶ月はずっと同じ構図。
市場はインフレ鈍化からのドル安を望むも、
指標はインフレ鈍化を否定してドル高へ導く。

つまり、円もドルも動きづらい状況で、
当面のドル円は膠着状態が続きそうです。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24040701
先週のドル円は上下幅100PIPS程度で低ボラ、
152円が上値抵抗線になっている様子も分かります。

トレーディングとしては細かく獲ろうと思えばできますが、
実際のところは難しいでしょう。

週前半には遅行スパンが陽転し青色ゾーンの場面でロングできますが、
決済場面を間違えると損切りになっていた可能性も。

週後半には遅行スパンが陰転し、赤色ゾーンに変わっていますが、
そもそもファンダメンタルズに反したショートは仕掛けにくい。

先週も書きましたが、
現状のドル円は為替介入というテクニカル外の問題があるので、
トレード対象外にしたほうが無難です。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
こちらもUSDJPYが同じ向きになっている場面が多いですね。
つまりは方向感が出ていないという事で手出し無用です。

そして、EURGBPも明確な強弱が出ていないので、
週を通してやり難い相場展開だったことが分かります。

さて、月曜からの相場ですが、
米消費者物価指数(CPI)が発表されます。

当然ながら市場は弱い数字を望みますが、
今回も強い数字になりそうな予感?

仮に、市場予想を上回り、ドル買いとなったら
それがきっかけでドル円152円乗せ、という展開もありそうです。

為替介入に関しては個人的には152円台では行われないと予想していますが、
思惑のぶつかり合いでドル円はテクニカルが効きそうにないので
私はドル円はトレード対象外にする予定です。