先週の為替市場は一連の米経済指標が弱含んだことと、
英、仏の政治情勢などの複合的な要素が絡み合い、
分かりにくい相場展開となりました。

まずは米経済指標ですが、米ISM非製造業指数と米新規失業保険申請件数の
重要度中レベルの指標がどちらも弱含みとなりドル売りが優勢。

これにより、週中にはドル円は今年の最高値を更新していたものの、
後半にかけては失速しています。

また、英国では総選挙が実施され、事前の予想通り労働党が圧勝し、
ポンドが振られる展開。

更には、フランスでは7日実施される国民議会の決選投票の思惑で
ユーロが振られる展開。

英・仏という欧州の2大国の政治情勢が
久しぶりに為替市場に影響を与えたようですが、
もうそろそろ沈静化しそうか。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
cpb24070701
週前半は上昇トレンド、週後半は下降トレンドと
きれいに分かれましたね。

上昇トレンドの過程でドル円は今年の最高値を更新するも、
3日発表のISM非製造業景気指数をきっかけにしてトレンド転換しています。

トレーディングとしては難しかったでしょうか。
週前半はいつもどおり遅行スパン陽転、且つ、
青色ゾーン付近からの押目買いで対応できます。

また、週中に下降トレンドに転換してからもショート指向でトレードできますが、
ファンダメンタルズと逆向きへの仕掛けですからね、
無理してエントリーする必要もないでしょう。

私は基本的にファンダメンタルズは無視してトレードしていますが、
今のドル円ようにハッキリとした明白なファンダメンタルズ傾向がある時には
さすがに逆向きへの仕掛けは躊躇しますし、実際仕掛けないケースも多いです。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
全般USD売りの場面が多かったですね。

更には、EUR買い、GBP買いの場面も多かったですが、
これは政治情勢の落ち着きを反映しているのでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
最重要指標である米消費者物価指数(CPI)が控えています。

最近の米指標は弱いものが続いていますので、
CPIも弱いようだと9月の利下げ開始、且つ、年内複数回利下げが
現実味を帯びてきそうです。

市場はインフレ鈍化を期待し、そちらへバイアスを持っていますので、
CPIが弱かったら強めのドル売り、
CPIが強かったら弱めのドル買いとなりそうです。

私はいつもどおりドル円は買い目線で見ていきます。