先週のドル円は米指標に振らされて調整含みの展開でした。
直近ではジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が追加利上げに言及し、
植田日銀総裁は緩和姿勢継続の意思を示したために、
基本的にドル円は上向きが優勢。
しかし、あまり上げ過ぎると日銀・政府による為替介入が警戒されるので、
上向きに仕掛けるのは勇気が要る…
そんな中、先週中盤に投機筋が一気に147円台まで買い進め、
いよいよ介入警戒感が強くなったタイミングで、
米指標の米JOLTS求人件数の発表があり、
これが予想外の大幅減少となった影響でドル売りが発生し、
ドル円は暴落、一気に145円台にまで落ちました。
それにしても、米JOLTS求人件数ってそんなに重要な指標だった??
投機筋がドル売りの材料、言い訳に使っただけのような気も??
そして、週末の米雇用統計は雇用者数は予想を上回ったが、
それよりも失業率の悪化、平均時給の伸び悩みを材料視したようで、
発表直後はドル売りで反応。
…が、売りが一巡すると今度は一気に反転ドル買い、
逆に、米雇用統計発表時点の価格よりも上昇して大引けを迎えています。
何が起きた?
米JOLTS求人件数といい、米雇用統計といい、
こんな乱高下されると短期トレーダーとしてはいい迷惑です。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
週初から上昇トレンドが継続していましたが、
週中の米JOLTS求人件数を起点にして急落し、
その後は下降トレンドに転換しています。
しかし、週末の米雇用統計で急落、急騰という流れです。
トレーディングとしては難しかったですね。
週初の上昇トレンドは分かりやすく、
いつも通りの青色スパンを背にしてのロングで
良い感じでポジションを持てたと思ったんですが、
米JOLTS求人件数で急落してしまい、
せっかくの含み益が同値撤退させられました。
そして、本来であればその後の下降トレンドは取れたはずなんですが、
ファンダメンタルズを考えてショートはしない方針だったのでここでは見送り。
そしてそのまま週末を迎えて結局何もできず、です。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
こちらもそれほどはっきりしませんでしたね。
週中はEUR買い、USD売りが目立っていたのでEURUSDの買いを選択、
週後半はJPY買い、EUR売りが目立っていたのでEURJPYの売りを選択するも
それほどトレンドは長続きせずでやり難い展開でした。
さて、月曜からの相場ですが、
米雇用統計後のドルの行方に注目です。
とりあえず9月のFOMCでは利上げは無いっぽいですが、
相場はドル買いとなっています。
日米金利差という純然たるファンダメンタルズがある以上、
ドル円自体は常に上向き圧力がかかっている状況であり、
そして、それを覆すほどの材料が出るとも思えず。
引き続きドル円は上目線、
下げたところでは押目買い戦略で行こうと思います。