先週は大きな材料もなく、為替市場は値動きの乏しい展開に終始でした。
一応、FOMC通過後は利下げ期待の後退からドル高、日銀金融政策決定会合通過後は利上げ期待の後退から円安、という流れがベースにあるので、先週もドル円は堅調に推移するかと思いきや、片山財務相から「一方的で急激な動き」との円安けん制発言があり、上値が抑えられる展開に。
しかし、この程度の発言はまだまだ序の口、それほど危機感があるわけではなく、為替介入の警戒レベルは低いです。
それよりも、日経平均の急落が気になりましたね。これまでは”高市トレード”により日経平均は順調に上げ続けていましたが、先週にようやく調整の下げが起きました。まぁ、調整というにはあまりにも大きく、急落というより暴落に近いでしょうか。
しかし、何かしら悪材料が出たわけでもなく、おそらくはこれまでの買われ過ぎの反動、オシレーター系の指標も過熱感が出ていたので、大口が一斉に利確に走ったんでしょう。
日経平均の日足チャートを見ると、200日移動平均線からの乖離が異常に大きく、これまでの最高幅の乖離だったでしょうから、そこから調整で下げるのも仕方ないです。
その影響もあってか、為替はリスク回避の円買いという旧態依然の反応を示した面もあったようです。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

週初は上昇トレンドから始まりましたが、徐々に持合から下向き傾向が強くなっていく展開でした。値幅は170PIPS程度でしょうか、ドル円にしては低ボラティリティです。
トレーディングとしては難しいですね。これだけ遅行スパンが何度も陰転、陽転を繰り返し、トレンドの継続性が無いと、利大方針で臨んだ場合、先にストップにかかってしまいます。
また、ファンダ的に上向きになっていると、ショートでのエントリーは控え、ロングだけにエントリーしたくなりますが、それをやってしまうと裏目に出てしまいます。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、こちらも週を通して明確な方向性がありません。
USDは週初は強かったですが、週末に向けて弱くなっています。逆に、EURは週初は弱かったですが、週末に向けて強くなっていますね。
JPYとGBPは上下対称のような動きで珍しいですが、トレーディングにはあまり好ましい状態ではないです。よって、通貨の強弱の面からも通貨ペア選択は難しく、先週は全般難しかったと言えるでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、米連邦政府機関の閉鎖が続く中、材料不足の状態が続く公算です。
本来なら米消費者物価指数(CPI)の発表があるはずですが、それの発表も無くなるようです。トランプ大統領の発言に振らされない限り、低ボラ横ばいの相場展開になりそうです。





