先週1週間の動きをEURJPY、EURUSD、USDJPYの通貨の力関係と
スパンモデルを使って復習してみます。

先週の重要イベントとしては、ECB理事会と米雇用統計があり、
それまでのドル買いに変化が見られるのかどうかに注目していましたが、
結局は、調整らしい調整をすることなく、
更にドル買いが進行する展開となりました。

ドルストレートの日足チャートを見てみると、
かなりの期間、値幅を伴ってのドル買いが進行しているので、
いつ調整してもおかしくないはずですが、
市場参加者はドル買いの流れを決め込んでいるようで、
誰も逆方向に仕掛けようとしないですし、誰も利確しようとしてないですね。

先週はドル円が節目となる110円台にとうとう乗せてきて、
その後、”達成感“という都合の良い理由で107円台まで下落する展開となりましたが、
その下落もドル買いではなく、円買いが主での下落であり、
ドルにはあまり影響がなかったですね。

結局、週を通してドル売り調整はほんの僅かで、
週末の米雇用統計でドル買いが一層進行する展開となっています。

下記は、先週1週間分の1時間足チャートです。
上からEURJPY,EURUSD,USDJPYです。

チャート内に、青色枠赤色枠がありますが、
青色枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています。

各通貨ペアの動きを確認してみると、

EURJPYは、全般的に弱含みの展開、週中には円買いで下げ幅を広げました。
遅行スパンも陰転期間が長くて売り目線で見ていくケースが多かったですね。

EURUSDは、日足で見るとかなり売られ過ぎでしたので、
さすがに先週は調整するのではと思っていましたが、
最終的には米雇用統計でドル買い再燃、更に下げ幅を広げています。

USDJPYは、週中に110円到達、その後円買いで107円台まで調整、
そして、米雇用統計で再びドル買いで109円台まで回復という動きで、
ドル売りの場面はほどんど見られませんでした。
FXchart14100501
FXchart14100502
ロンドン時間以降、デイトレとして見た場合のエントリー箇所は、
2日のEURJPY、円買いの流れに乗ってのショート、
1日のEURUSD、ユーロ売りの流れに乗ってのショート、

これくらいしかなかったですね。

指標発表契機として大きく動くケースはあったので、
それに乗れれば大きな利益になりましたが、
指標発表を外して、純粋にテクニカルだけだと
分かりやすいエントリーポイントはあまり無かった週でした。

週末を迎えての直近の動きとしては、
ドル買い>ユーロ売り>円売り
という力関係になっていると思われます。

ドル買いの調整はいつ起きてもおかしくない状況ですが、
調整を起こさせるような材料が出てこないですね。

ドル円は再び110円台を目指す動きになるでしょうが、
ここにきて円安の行き過ぎを議論する声も聞こえてきています。

しかし現在のドル円の上昇は、円売りではなく、ドル買いによる上昇なので、
円安を議論しても意味ないですね。

明日からの一週間は、ドル買いの調整に気をつけつつも、引き続き、
ドル買い、ユーロ売り、円売りの流れに乗る事をメインに臨んでいきます。