先週の為替市場は調整的な雰囲気だったでしょうか。
これまでは米のワクチン接種の順調な進展、
及び、バイデン大統領による大規模な経済対策による景気回復期待で
米10年債利回りが上昇、それに伴うドル高という流れになっていました。
ドル円も111円台目前にまで上げましたが、
先週は米10年債利回り上昇の一服と共にドル買い圧力も低下し
ようやくドル買い主体の流れは収まりました。
しかし、ドル安を誘発する材料は出ておらず、
先週のドル売りも単なるテクニカル的な売りだと推測されるので、
中期的な目線としては、いまだにドル高だと思っています。
マーケット全体としては、リスクを警戒する動きもあるようですが、
先週もNYダウは最高値を更新していますし、
ビットコインも最高値を更新しているので、
金余り相場、給付金相場は継続中という認識です。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
先々週末に良好な米雇用統計を確認しての相場でしたが、
チャート的には下げていきましたね。
全般、赤色スパンが大勢を占めていますし、
遅行スパンも陰転箇所が多いので、
売り目線主体で攻めていけば問題なかったでしょう。
しかし、分かりやすい下降トレンドという訳ではなく、
横ばいと急落を繰り返す流れだったので、
実際のトレーディングとしては難しかったかもしれません。
サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
確かにUSD売り傾向が見られますが、
それ以上にGBP売りだったことが分かります。
逆に、買われた通貨はEURでしょうか、
よって、EURGBPのロングでトレードすれば利幅が取れたでしょうが、
普段のEURGBPはドル円と同様に低ボラですから、
EURGBPを選択するのは難しかったかもしれません。
無難にGBPJPYのショートが良かったでしょう。
さて、月曜からの相場ですが、
引き続き米10年債利回りとそれに伴うドルの動きに注目です。
当面は世界的なワクチン接種展開と景気回復期待が
市場テーマになるでしょう。
特に材料が出なければ、
いつかは米10年債利回りは再び上昇に転じるでしょうし、
このままリスク選好的な流れも継続するでしょう。