今回は、マルチタイムフレームで相場を分析する際の、
一番小さな時間軸、つまりタイミングをとる為のチャートでの
MACDの利用方法についてご紹介したいと思います。
なお、この使い方はもちろん私のやり方なので、
皆さんに合っているかどうかは分かりません。
もし参考になると思ってくださるのなら、検証してみてください。
MACDというと、エントリータイミング、クローズタイミングに使うのが一般的ですね。
低い位置から2本のラインがGC(ゴールデンクロス)したら、ロングエントリー、
高い位置から2本のラインがDC(デッドクロス)したら、ショートエントリー、
もちろん、MACD単独での使用でなく、その他の条件も加味して使用する事になると思います。
このように使用するMACDですが、
私の場合は、このような本来の使い方とは違った、別の使い方をしています。
MACDをこのように使っている人がいるのか分かりませんが、
一応参考までに私の使い方を紹介します。
それは、
「チャートが波動を描くときの山、谷を認識するために利用しています。」
これはどういう意味かというと、
チャートは上がったり、下がったりを繰り返しながら、
つまり山を作ったり、谷を作ったりしながら形成されていきます。
その際の、山の部分、谷の部分を認識することは非常に重要です。
チャート図の右端からローソク足が次々に作成され、
それにより、山の部分が2個3個と徐々に作られていきます。
そして、谷の部分も2個3個と徐々に作られていきます。
そして、その作られた複数個の山が上がり続けていて、
複数個の谷も上がり続けていたら、 上昇トレンドと認識できます。
また、山の部分が下がり続けていて、谷の部分は上がり続けていたら、
三角持合と認識する事ができます。
しかし、チャートの形状によっては、山や谷と認識しづらい事もあります。
人によっては、「ここで一旦、山を作った」と判断しても、
別の人が見ると、「いや、この程度の小さな山は、山とはいえない。」と
判断するかもしれません。
そのような場合の判断の補助にMACDを使います。
つまり、MACDがDC(デッドクロス)したら、その直前の高値を山と認識します。
同様に、MACDがGC(ゴールデンクロス)したら、その直前の安値を谷と認識します。
このようにすれば、自分勝手な判断で山や谷を認識せずに済みます。
ちょっと分かりにくいでしょうか?
MACDがDCせず、2本のラインが上がり続けている間は、
チャートは1つの山を形成中ということですね。
MACDがGCせず、2本のラインが下がり続けている間は、
チャートは1つの谷を形成中ということですね。
このようにチャートの山と谷を判別し、
その複数の山どうしの上下関係がどうなっているのか、
また、谷どうしの上下関係がどうなっているかで
今の波動状態、トレンド状態を分析していきます。
例えば、既にロングでエントリーしている状態で、
隣同士の山の位置関係が上がり続けている、
隣同士の谷の位置関係も上がり続けている状態だったのに、
次の山が直前の山の高値を越える事ができずにMACDがDCしてしまった場合、
トレンドに変化が出てきたのではないかと認識できます。
さらにその後、次の谷が隣の谷の安値を割った位置でGCしそうなら
既に上昇トレンドが終わっている可能性が高いと認識できます。
小さな時間足でこのように分析する事で、いち早くトレンドの変化を認識して、
損切りを含めクローズのタイミングをとることができるようになります。