先週はユーロ買いの動きが優勢でした。

その要因となったのは、EUが新型コロナウィルスに対する
支援基金の計画を提案と報道されたことによりますが、
これも期待先行ですね。

まだ何も決まっていない”計画”を”提案”しただけで
ユーロが上がってしまうんですから、
今の相場はどんな材料であっても、
何かしら出れば上げる雰囲気なんでしょう。

そして、週末にはトランプ大統領が
中国の国家安全法可決を批判する会見を行い、
WHOからの脱退も宣言しました。

米がWHOから脱退したのなら、
不安要素が増えることになるので、
通常ならリスク回避の流れになるはずですが、
為替は無反応、NYダウは上昇しています。

こうなってくると、市場は何に期待しているのが分かりません。
とにかく上げたいんでしょうね。

ということで、
先週分のEURUSDの1時間足チャートを振り返っておきます。

(チャート内に、青色四角枠赤色四角枠を記述していますが、
 青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
 赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)

(そして、サブウィンドウは、私が独自特典として無料提供している
 「MTF通貨の力関係インジケーター」によるラインです)
cpb20053101
週初に遅行スパンが陽転、且つ、雲が色転換して以降は、
青色ゾーンを背にして順調に上げました。

いつもどおり、青色ゾーン付近からの押目買い主体で
臨んでいけば、大きく外すことはなかったはずです。

こうした分かりやすい相場ばかりだと嬉しんですが。

また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週前半はGBP買いが目立っていますが、
全般的には、概ねEUR買い、USD売りでしょうか。

よって、EURUSDのロングは適切だったと言えます。

さて、月曜からの相場ですが、
金曜日には米雇用統計が控えていますね。

前回は異次元の2000万人減でしたが、
今回もそれに相当する前代未聞のレベルになるでしょう。

しかし、今となっては何が発表されても”織込み済“なので、
どんな数字が出ようともリスク回避にはならないと予想します。

発表後にはNYダウは上げるでしょうし、
もしかしたら、その時のNYダウは最高値を射程圏に
捉えているかもしれません。

それに対してドル円は引き続き停滞気味でしょうか。

ドルと円は、リスク関連という観点で、
同じような役割の通貨になってしまったので、
当分はレンジ相場継続と予想します。