先週は新型コロナウィルスの感染拡大というより、
米中対立の構図の方が色濃く出るようになり、
市場もそちらへ意識が向きだしたようです。
米中の領事館閉鎖問題、 ファーウェイ問題、香港問題、等々、
そして、英や豪やアジア諸国も米に追随しており、
中国は多くの国々と緊張を高めています。
また、FOMCによる緩和政策の長期化、
トランプ大統領の大統領選延期への言及など、
ドル売りを強める要因もありました。
先週の動きから推測すると、
コロナショックからの回復期待によるドル売りから
米中対立によるドル売りに変わったようですね。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
普段低ボラのドル円ですが、
先週は分かりやすい下降トレンドでした。
遅行スパンの陰転場面を赤色ゾーンを背にしてショートしておけば
問題なかったはずです。
終盤には急騰していますが、
おそらくこれは週末、月末によるポジション調整でしょう。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
やはり、USD売りが全面に出ていますね。
そして、それと同時に
GBP買いも強く出ていることが分かります。
よって、週をとおしての通貨ペア選択としては、
GBPUSDのロングが最もトレードしやすかったでしょう。
GBPUSDの1時間足チャート
さて、月曜からの相場ですが、
米中対立の構図に引き続き注目です。
中は他国とも揉めていますが、
とりあえず、どの国相手でも報復合戦でしょう。
そして、先週の米GDPは前期比年率で-32.9%となり、
本格的なリセッションとなりましたが、
それでもNYダウは上げ続けるかどうかです。
まぁ、最近のNYダウは量的緩和により
景気を計る指標にはなっていないので、
今後どれだけ景気が悪くなっても
NYダウだけは上げ続ける可能性はありますが。