先週のマーケットは比較的落ち着いた展開になったと思いきや
週後半にかけて米10年債利回りの急激な上昇を受けて
一気にリスク回避の動きになりました。
今までは各国の中央銀行が金融緩和により紙幣を刷りつつけたことで
あらゆる市場にマネーが流れ込んで
株高、コモディティ高、暗号資産高になっていましたが、
その流れが反転した形になっています。
要因とされているのが、利回りの関係性で
米株の平均配当利回りは1.5%程度、
それに対して米10年債利回りが1.6%にまで上昇。
つまり、米国債の方が利回りが高くて儲かることになるので、
機関投資家の多くが、資金を株から債券へ移行したわけです。
これによりNYダウは大きく下落、
それが波及して、金利を生まない金(ゴールド)やビットとコインも
同じく売られる展開になりました。
為替に関してはそれほど大きな影響はないですが、
それでも利回り上昇を受けてドルが買われています。
ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠と赤色四角枠を記述していますが、
青色四角枠はマイルールにおけるロング指向の領域、
赤色四角枠はマイルールにおけるショート指向の領域を表しています)
大きく分けると週前半が下降トレンドで、
途中から上昇トレンドに変わりました。
トレンド転換場面も分かりやすかったですね。
遅行スパンが陽転し、雲も青色ゾーンに変わって以降に、
買い目線へ変更すれば良いだけです。
青色ゾーンをサポート地帯と見なし、
そこから抜けたところでロングで臨めば
期待値の高いトレーディングができたでしょう。
また、サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
週前半はGBP買いでしたが、
これは英のワクチン接種拡大状況を反映したんでしょう。
そして、USDは週後半に行くにつれて買われており、
それがそのままUSDJPYの上昇に反映されているようです。
さて、月曜からの相場ですが、
今の米10年債利回り上昇に伴う米株下落が続くのかに注目です。
まぁ、債券に資金が沢山移動すれば、
そのうち債券利回りも下がってくるので、
米株の下落がこのまま進行し続ける可能性は低いでしょう。
一応、ドル高を意識したトレーディングになりそうです。